菅義偉首相は12日午前、ゴルフの米マスターズ・トーナメントで松山英樹選手が日本男子で初めて優勝したことについて、「本当に素晴らしかった。新型コロナウイルス(感染)が長引くなか、日本中に勇気と感動を与えてくれた」と祝意を述べた。首相官邸で記者団に語った。 首相は松山選手が東北福祉大(宮城県)出身であ…
ウィズコロナの時代、ゴルフが図らずも見直されてきたのだろうか。 3密のリスクが少ない屋外の環境、適度な運動量、ゴルフ場のコロナ対策としてスループレー(18ホールを途中の食事休憩なしで回る)やパーティーの休止などによる拘束時間の短縮、といった要因が絡んだのだろう。若い層がゴルフをする動きが表れてきている。 約440万人が利用している国内最大級のゴルフポータルサイト、ゴルフダイジェストオンライン(GDO)のゴルフ場予約状況が9月28日に発表され、ゴルフ場予約サービスを利用した「月別ゴルフ場送客件数」は、8月が前年同月比25%以上増えた。これは8月実績としては過去最高だ。 データをつぶさに見ると、複数組で行う「コンペ」の送客は前年同月比14%減少している一方で、仲間内や家族などの個人客の利用が伸び、全体の送客数が増えた。 20~30代の予約数が2倍に 注目したいのが世代ごとのデータだ。緊急事態宣
全国でゴルフ場の倒産が急増している。今年4月時点で既に13件に上り、リーマン・ショックがあった2008年を上回るペースだ。背景には若者のゴルフ離れによる利用者数の低迷があるほか、施設整備などのため会員がゴルフ場に預けた「預託金」の償還に対応できず廃業を選ぶケースも多い。東京五輪の競技に採用されるなど追い風もあるだけに、業界は若年層のファン獲得に改めて力を入れている。 【グラフで知る】ゴルフ場利用者数の推移 宮城県石巻市内のゴルフ場「石巻オーシャンカントリー倶楽部」跡地。周囲はフェンスに囲まれ、グリーンには芝が伸びていた。12年5月の閉鎖後は敷地に太陽光発電のソーラーパネルが設置され、ゴルファーが腕を競った面影はない。 「私もあのゴルフ場の会員で仕事関係の人とよく回ったが、つぶれてからは一度も行っていない。時代の流れなのか、さみしいね」 石巻市のゴルフ用品店元経営者、内海将幸さん(49)はつ
「10年後、ゴルフ業界の市場規模を2兆円に引き上げよう」 そんな「提言」がブチ上げられた。 日本プロゴルフ協会、日本ゴルフ場経営者協会、全日本ゴルフ練習場連盟の3団体は3月上旬、日本プロゴルフ協会が委嘱した「経営戦略会議」の「ゴルフ市場再生活性化に向けた新たな提案」と題する提言書を公表した。現在、約1兆4000億円のゴルフ市場の規模を6000億円上積みしようというもくろみだ。 経営戦略会議の座長を務めたのは、日本マーケティング研究所所長の廣瀬恒夫氏。3団体からの委員などを含めて9人のメンバーで構成されている。日本プロゴルフ協会の倉本昌弘会長が委嘱したのは2014年2月の会長就任直後。約1年かけて練り上げた「ゴルフ業界再生への道筋」だという。 自然発生的なブームは期待できない ゴルフ場、練習場、用品業界、ティーチングのそれぞれの市場の現状と未来予測をはじき出し、その上で何をやっていくかを提言
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