「暴風神父」フライ・トルメンタというプロレスラーの名前を聞いたことはあるだろうか。孤児院の運営資金を得るため、ルチャドール(メキシコでのプロレスラーの呼称)として活動した、キリスト教の司祭だ。 『グラン・マスクの男』(主演:ジャン・レノ)、『ナチョ・リブレ 覆面の神様』(主演:ジャック・ブラック)と、彼をモデルにした映画が2度作られている。 また、日本では中学校英語の教科書『Sunshine』(発行:開隆堂出版)の2年生での単元「A Priest in a Mask」で取り上げられたのでご存じの方もいるだろう。 日本でもフライ・トルメンタと同じように、子どものため闘う宗教者がいる。ただしキリスト教ではなく仏教、男性でなく女性という違いはあるが。 雫有希(しずく あき)。クラッシュギャルズで一世を風靡した、長与千種が創設したプロレス団体「Marvelous」(マーベラス)に所属する女子プロレ