【オーランド(米フロリダ州)で國枝すみれ】オマル・マティーン容疑者が勤務していた警備会社の元同僚、ダニエル・ギルロイ氏(44)が毎日新聞のインタビューに応じ、容疑者について「(社会の)すべてに怒っていた」と語った。ギルロイ氏は「彼は社会や文化、幸せそうな人が嫌いだった。ジハード(聖戦)としてなら自分の殺人行為を正当化できると考えたのだろう」と話し、事件はイスラム過激思想を悪用した「怒りの発散」との見方を示した。 地元警察で捜査部門を中心に8年間働いた経験があるというギルロイ氏は、2015年3月まで1年2カ月間、同州南部ポート・セントルーシーの高級住宅地で勤務。同じ場所にいた容疑者について「憎しみの対象は同性愛者だけでなかった」と話した。黒人を(差別用語の)ニグロと呼び「やつらを全員殺したい」と言ったという。