仙台市の北に位置する大衡村は、宮城県に現存する唯一の「村」ですが、郊外の工業団地として開発が進んでおり、2012年にトヨタ自動車東日本がここに本社を置いて発足してからはとくにめざましい発展を遂げています。東北自動車道がわざわざインターチェンジを新設するほどですから、企業城下町として、地元民の間にどのような身分制度ができているのか不安になります。オレは岩手県の釜石市出身ですが、新日鉄のおひざ元だったあの町では、元請け会社の社員(本工)と下請け企業の社員(職工)との間には厳然たる身分の差が存在していて、銭湯も別々だったりしていたものです。現在の、たとえば日立市とか豊田市に似たような制度があるかどうかは寡聞にして知りませんけど。 んで、この大衡村がにわかに全国から注目されるようになったのが、村長のセクハラ問題でした。 跡部昌洋村長は、祖父、父と三代続いた村長一家の出で、1996年に村長に就任して