会社更生手続き中の林原(岡山市北区下石井)が本社で保管している恐竜の化石を、瀬戸内市所有の未使用建物に移すことで調整していることが9日分かった。市は昨年、錦海塩田跡地とともに取得した工場跡(同市邑久町尻海)の発電機室と倉庫計延べ約1400平方メートルを有償で貸す方向で準備を進めている。 本社を含むJR岡山駅南の所有地を売却する林原側から9月ごろ、保管場所への協力を求める打診が市にあった。市は、古生物研究のメセナ事業(社会貢献活動)であるため、貸付料を減額する方針。16日に開く臨時市議会で減額の議決を求める。 林原によると、管理するのはモンゴルで発掘した化石やレプリカを含む約1万点。市議会で可決されれば、来年1月末までには引っ越ししたい考え。 市は化石が展示できるかどうかも協議。武久顕也市長は「世界的財産ともいえる化石の県外流出を防ぐために市として協力したい。子どもをはじめとした市民にとって