水戸市は、下の子が生まれて保護者が育児休業を取得すると、保育施設を利用する上の子が退園となる「育休退園」の制度を10月から撤廃すると発表した。 同市では、上の子が保育施設の0~2歳児クラスに在籍する場合、保護者が下の子にかかる育休を1年以上取得すると、「家庭での保育が可能」として退園させると定めていた。一方、3~5歳児クラスに在籍する場合は、就学前の時期で集団生活が必要だとして継続利用が認められていた。10月からは0~2歳児クラスでも継続利用が可能になる。 従来の制度では、育休を1年以内にして復職しなければ上の子が退園を余儀なくされる一方、保育施設の定員が埋まり始める年度初めから復職時期が離れるほど下の子の入園が見通しにくくなり、育休中の保護者から「安心して子育てができない」という訴えがあった。