おととしの参議院選挙をめぐり、河井克行元法務大臣が実刑判決を受けた大規模買収事件で、東京地検特捜部は6日に、地元議員など現金を受け取った側の100人全員を不起訴にしました。元大臣側から一方的に現金を渡されたケースが多いことなどを考慮したとしています。受け取った側全員の刑事責任を問わないのは異例です。 元法務大臣の河井克行被告は、妻の案里元議員が初当選した、おととしの参議院選挙をめぐり、広島の地元議員や後援会メンバーなど100人に、およそ2900万円を配ったとして公職選挙法違反の買収の罪に問われ、東京地方裁判所は6月に、100人への現金提供をすべて買収だったと認定し、懲役3年の実刑判決を言い渡しました。 元大臣側は判決を不服として控訴しています。 この事件で、広島市の市民グループは去年9月、受け取った側が刑事処分されていないことについて「処罰の公平性に疑問が生じる」として、公職選挙法違反の疑