プチ鹿島の連載コラム 「すべてのニュースはプロレスである」 私は東出昌大を見るたびにジャイアント馬場イズムを思い出す。 元々モデルだった東出昌大(26)は「桐島、部活やめるってよ」で役者デビュー。わずか2年前のことだ。そのあとNHK朝ドラ「ごちそうさん」でヒロイン杏の相手役という大抜擢。「ごちそうさん」は杏も東出昌大もとにかくデカかった。これって、センターを張れる逸材2人を見てればそれでいいんだというジャイアント馬場イズムを感じたのだ。 柳澤健が「週刊大衆」で連載中の「1964年のジャイアント馬場」を読めばわかるが、馬場はイチローや野茂英雄より早くアメリカで大成功した日本人アスリートであった。超一流が集う華やかなメジャーで、日常にはいない規格外のスターを見せてあげるのがプロレスだと馬場は学んだ。重要なのは誰が強いとか弱いより、誰が客を呼べるのか。 スケールの大きい東出昌大。現時点での