◇児童書原作 編集の毛さん明かす 和歌山電鉄貴志川線の三毛猫駅長「たま」の一生を描いた児童書を原作に実写映画を製作し、中国で公開する計画が進められている。在日中国人作家の毛丹青(マオタンチン)・神戸国際大教授の発案で、監督や出演者など詳細はこれから決めるという。 児童書は2016年出版の「ねこの駅長たま びんぼう電車をすくったねこ」(角川つばさ文庫)。小嶋光信社長が15年に死んだたまの気持ちを代弁して執筆し、累計発行部数は5万4000部。毛氏の企画、編集による中国語版が今年8月に出版され、上海でのブックフェアに出展したところ、映画化の打診が複数あったという。 映画化計画は21日、中国語版の発売に合わせて貴志駅(紀の川市)で開かれたサイン会で、毛氏が明らかにした。たま役の猫はオーディションなどで選び、出演者は日本人俳優を想定。日本語で撮影し、中国語による字幕、吹き替えを検討しているという。