アルパカという生き物がいる。毛がモコモコした、羊の世界にもしモデルが誕生したらこんなスタイルなんじゃないかな、と思ってしまうような生き物だ。日本でもかわいいと人気でアルパカ牧場があったりもする。 アルパカの体毛は衣類品などに使われ、日本では非常に高級品という位置付けになる。そんなアルパカを食べたいと思う。一部の地域ではアルパカを食べるのだ。どんな味がするのだろうか。
イラスト 小幡彩貴 ペルーの首都リマの市場で、カエルジュースを飲みに行った帰りのこと。 乾燥させた蛇の皮を売る屋台が大通りの歩道にいくつか並んでいた。これで肌をこするとすべすべになると女性に人気なのだという。「うちのお母さんも前に使っていたことがある」と案内役の女性マリーナさん。へえ、と感心していたのだが、ある屋台で思わず足が止まった。 年配の小柄な女性が大きな蛇を台の上にのせてナイフで切りつけている。私の腕くらいある、赤と黒の模様をした大きな蛇だ。「気のせいか妙に生々しいな……」と思って見つめていると、蛇がうねうねと動いている(後で調べたら、中南米最大の蛇、ボアだった)。 市場で蛇をさばく女性 なんと、今ここで殺したところなのだった。訊けば、「アマゾンから生きたまま持ってきた」とのこと。いくら市場の脇とはいえ、道端だ。驚く私を尻目に、おばさんは慣れた手つきで蛇の皮をちゃっちゃと切って剥い
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