国際司法裁判所(ICJ※)が南極海での日本の調査捕鯨の中止を命じた判決を受け、インターネット通販サイトの楽天市場は、4月末で鯨肉関連商品の取り扱いをやめた。 今年度の調査捕鯨は規模縮小が決まり、市場に出回る鯨肉の不足を懸念する声も出ている。 楽天が楽天市場の出店業者に鯨肉の販売とりやめを要請したのは、判決翌日の4月1日。期限は4月末で、5月に入ってからは、これまで売られていた鯨の大和煮缶詰や鯨ベーコンなどを検索しても、見つからない。楽天は「ICJの判決と、その判決に従うという政府の見解を踏まえ、総合的に判断した」と説明している。 鯨ベーコンやさらしくじらを販売していたまるげい(兵庫県姫路市)は4月22日に楽天市場から撤退し、別のネット通販サイトに移った。画面デザインや受発注システムを変えざるを得なかった。 同社は国際捕鯨委員会(IWC※)が1982年に商業捕鯨の一時停止を決める前から鯨肉加