今日のくらし解説「クロマグロ 獲りすぎを防げ」という話題です。担当は合瀬宏毅(おおせひろき)解説委員です。 【クロマグロといえば、高級魚ですが獲りすぎているのでしょうか?】 そうなんです。日本近海を含める太平洋のクロマグロは、資源量が過去最低水準にあると言われ、資源の回復が強く求められている。そこで国際機関は2014年に、資源回復のために特に重要とされる30キロ未満の幼魚のクロマグロについて、各国が漁獲量を過去の半分にすることを合意し、日本は年間4007トンとする漁獲量を受け入れた。 ところが6月までの漁期を2ヶ月近く残して、4008トンと先月末、日本は漁獲枠を突破してしまった。 【突破してしまったのですか?】 そうです。日本はクロマグロの世界一の消費国で、資源管理には率先的に取り組まなければならない立場にある。ところがその日本が、国際約束を守れないとなると、海外から強い非難を受ける恐れが