大量の点検漏れなどで、事実上の試験運転の禁止命令を受けている、福井県にある高速増殖炉「もんじゅ」で、調査の結果、安全上重要な機器の点検漏れがほかにもあることが分かり、原子力規制委員会は、速やかに点検を行い、詳しい経緯を明らかにするよう求める方針です。 ことし8月には、機器の安全上の重要度を決める分類の誤りが多数あることが分かり、原子力機構が調査していました。その結果、ほかにも安全上重要な装置の15か所の弁で、点検が行われていなかったことが分かったということです。放射性物質が放出されるような事故の際、中央制御室などに汚染されていない空気を循環させるための装置の弁で、原子力機構は本来定期的な点検が必要な機器を、故障した時に点検する機器として誤って分類していたためとみています。 原子力機構によりますと、少なくとも平成4年から点検記録がないということですが、建設中のもんじゅは、平成19年の機器の重