東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県石巻市で、震災後に新たに建造され操業に出ていた巻き網漁船が21日、地元の港に初入港し、歓迎を受けました。 この船は、地元の水産会社「八興漁業」が所有する大型の巻き網漁船、「第35八興丸」499トンです。 石巻市では、震災の津波で多くの漁船が被害を受け、「八興漁業」も漁船を失いましたが、新たに「第35八興丸」が建造され、ことし3月から三陸沖などに操業に出ていました。 21日、母港の石巻漁港に初入港し、歓迎式では、石巻市の亀山紘市長が「初入港を心から歓迎します。この船が石巻の水産業の復興を後押ししてくれると思います」と述べ、船の漁労長などに花束が手渡されました。 このあと、早速、冷凍のカツオとマグロ、合わせておよそ300トンが水揚げされ、市場の担当者が脂ののり具合を確かめたあと、大きさごとにより分けていました。「八興漁業」の阿部達男社長は「地元で水揚げする