慶應義塾大学(慶応大)は8月30日、「胆汁酸」調節により2型糖尿病やメタボリックシンドロームが改善するメカニズムを解明したと発表した。 成果は、同大大学院 政策・メディア研究科の渡辺光博教授(兼環境情報学部教授、兼医学部教授)、スイス・ローザンヌ工科大学のJohan Auwerx教授らの国際共同研究グループによるもの。研究の詳細な内容は、米国東部時間8月29日付けで米オンライン科学誌「PLoS ONE(Public Library of Science One)」に、また英国科学誌「Nature Scientific Reports」には5月30日付けで掲載された。 胆汁酸は食事により摂取した脂質が高濃度に存在する腸管において、腸管壁に脂質が吸着するのを防ぎ、かつ、消化・吸収を助け、生体内に効率よく脂質を取り込む際に重要な役割を担っている。 さらに、胆汁酸は単なる消化薬としてだけではなく、