地方で積極的にリスクを取り、ガンガン儲けて存在感を強める「ヤンキーの虎」たち。しかし、一方で、地方では人口減少が進み、経済が縮小していくのも事実だ。現在は飛ぶ鳥を落とす勢いのヤンキーの虎たちは、このままビジネスを拡大し存在感を高めていけるのか?地方経済の未来はどうなるのか? 後編では、地方をよく知り『ヤンキーの虎 -新・ジモト経済の支配者たち』を著した藤野氏が、まちビジネス事業家として活動し「都市再生・地域再生のカリスマ」として知られる木下斉氏と、これからの地方経済、ビジネスの在り方を予測する。 アベノミクスは「複数のラッキー」が重なった 藤野 2012年末に安倍政権が誕生し、2013年4月にアベノミクスが本格的にスタートしてから、日本経済が盛り返してきました。これには、いくつかのラッキーが重なっていたと思うんです。 アベノミクスが始まってから、為替が円安に向かった。それで輸出企業の収益が