ほほ笑みながら取材に応じる普久原恒勇さん=2022年4月 「芭蕉布」「ふるさとの雨」など、生み出した名曲の数々が「普久原メロディー」として県内外で親しまれた、戦後沖縄を代表する作曲家の普久原恒勇(ふくはら・つねお)さんが1日、死去した。89歳。同日午後、沖縄市内の自宅で倒れているのを家族が見つけ、病院に搬送されたが、同3時頃、死亡が確認された。 1932年大阪市西淀川生まれ。沖縄で幼少年時代を過ごした後、大阪に戻り、養父・普久原朝喜(ちょうき)の起こしたマルフクレコードを手伝いながら、大阪の音楽院で西洋音楽を学んだ。59年に帰郷し、コザを拠点に、琉球古典音楽や琉球民謡のプロデュースに携わった。 61年から作曲を始め「月(ちち)眺み」でデビュー。65年に普久原メロディーの代表曲「芭蕉布」を発表。「ゆうなの花」「ふるさとの雨」「ヘイ!二才達(にーせーたー)」「娘ジントーヨー」など風土愛にあふれ