ペンタグラフェンの模式図(平面・側面)。三角形、四角形、六角形以外では平面を充填できないのは幾何学で証明されているが、五角形グラフェンはわずかに立体配置を採ることで擬似的な平面充填配列となっている 東北大学は4月21日、五角形のグラフェンが物質として安定し、透明半導体・超伝導など“夢の新素材”としての可能性を持つと発表した。 グラフェンは炭素分子が繋がり、二次元シート状となった物質。円筒形に巻かれたカーボンナノチューブ、球殻状のフラーレンとともに、特殊な性質を持つことから様々な用途への研究開発が進んでいる。 炭素分子の構造上、グラフェンの基本単位は六角形に繋がっているが、東北大と北京大学では五角形のグラフェンも存在しうると考えて理論研究を進めてきた。 スーパーコンピューターを用いたシミュレーションを行った結果、ペンタグラフェン(五角形グラフェン)は物質として安定していることに加え、可視光を
3月8 天然に存在した意外なもの(1) 化学者はこれまで、ありとあらゆる手法でさまざまな物質を混ぜ合わせ、自然界にはないたくさんの物質を作り出してきました。プラスチックや各種半導体など、我々の生活を支える物質も、天然には存在しなかったものです。 しかしやはり自然とは奥深いもので、人間が人工的に作り出したとばかり思っていたものが、実際には昔から天然にも存在していたというケースは少なからずあります。今までにも、本ブログでいくつかそうしたケースを取り上げてきました。中には、人工の医薬品が天然の植物から見つかったと思ったら、実は使いすぎによる汚染のためだった、なんてお話もありました(「たゆたえども沈ます」さんの記事)。 しかし、どう見ても人工物としか思えない、フッ素を含んだ抗がん剤である5-フルオロウラシルの誘導体が、実際に天然から見つかった例もあります(論文)。やはり自然とは計り知れないものです
4K解像度のUltra HDカメラと特殊なレンズを使って化学反応の起こる瞬間を撮影したムービーや、科学的な文献から選んだ美しい化学構造をCGで再現したコンテンツを公開しているのが「Beautiful Chemistry」です。 Beautiful Chemistry http://beautifulchemistry.net/ Beautiful Chemistryはさまざまな化学反応を間近で撮影したムービーをいくつも公開しており、いずれも普段の生活で見ることができない、美しい光景を見ることができます。 Beautiful Reactions http://beautifulchemistry.net/reactions.html まずは「沈殿」のシリーズから。 Beautiful Reactions: Precipitation on Vimeo 硝酸銀+塩化ナトリウムが塩化銀+硝酸ナト
Last week, TechCrunch paid a visit to Apple’s Austin, Texas manufacturing facilities. Since 2013, the company has built its Mac Pro desktop about 20 minutes north of downtown. The 400,000 square foot facility sits in a maze of industry parks, a quick trip south from the company’s in-progress corporate campus. In recent years, the capital…
海外FX業者を利用する上で、ボーナスは絶対に欠かせません。口座を新規開設するだけでもらえる「口座開設ボーナス」、入金時にもらえる「入金ボーナス」、その他にもキャッシュバックなど、様々なボーナスがもらえます。 受け取ったボーナスはそのまま取引に使え、利益が出た時は出金することも可能です。お得はあっても損はないボーナスなので、海外FX業者を選ぶ際には必ず比較しておきたいところです。 そこでこの記事では、海外FXボーナス(口座開設ボーナス・入金ボーナスキャンペーン)を徹底的に研究した上で、おすすめ比較ランキングにまとめてみました。日本人に人気のFX業者だけでなく、マイナーの海外FX業者や注意点なども詳しく解説していきます。 「海外FXボーナスが豪華な業者をすぐに知りたい」という方向けに、海外FXボーナス選びに役立つカオスマップを作成したのでこちらも併せて参考にしてください。 「どのFX業者で口座
究極の透明な氷を作る方法を、長岡技術科学大学(新潟県)の上村靖司教授(雪氷工学)が開発した。零度より高い環境で凍らせ、水の分子が完璧に並ぶ「単結晶」にする常識破りの手法。特許も取得した。 水の単結晶の代表は、きれいな水が洞窟で長時間かけて凍った「氷筍(ひょうじゅん)」。固くしまって溶けにくく、水と見分けがつかないほど透明で美しい。水分子が六角形の網目をつくり、乱れなく並んで「一体化」しているためだ。 水に不純物が溶け込んでいると氷の中に気泡ができて濁る。コンビニなどで市販されているきれいな氷は、零下10度ほどでゆっくり冷やし、気泡を外に逃がしながら凍らせている。 ただ透明度には限度がある。冷… こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続き
2014-08-18 夏コミに科学の同人誌を買いに行ってきた 科学 日常 夏のコミックマーケット、略して夏コミ。なんでも3日間で50万人以上が来場するらしく、インターネットを眺めていても、毎年とても盛り上がっているのが伝わってきます。夏コミで知り合いが化学本を売るというので、勇気を出して人生初めて参加してきました。以下、そのレポートになります。 評論スペースは比較的空いているコミックマーケットと言う名前なので、アニメや漫画の同人誌だけが販売されてるイメージが有ったのですが、実は技術・電気・料理・日常など様々なジャンルの同人サークルが有ります。アニメや漫画など、超人気ジャンルの同人誌を買うために始発で会場入りすると言う話をよく聞きます。しかし科学系同人誌などの評論スペースはそこまで多くの人が集めるわけではなく、入場規制が解除されたあとでも本が残っているそうです。 このアドバイスに習い、正
なんか毎年夏あたりに『○○展行ってきた』なこと書いてる気がしますが(なお2年前は元素のふしぎ展、去年はダイオウイカの深海展)、今回はサンシャイン水族館で7月12日から始まった特別展示、その名も 毒毒毒毒毒毒毒毒毒展(もうどく展) をそこに展示していた生き物(の一部)の写真を毒の構造式(+その毒を持つ展示生物)とともにレポートします。 毒毒毒毒毒毒毒毒毒展(もうどくてん)~毒を持つ生き物~ 2014年7月12日(土)~9月28日(日) 10:00~20:00 [サンシャイン水族館] 中身としては水族館なので基本水槽の中に色々飼ってるのを展示してるわけですが、魚だけではありません、両生類、爬虫類、昆虫、哺乳類と様々な毒持ちの方々もいたりします。そしてそれらの毒成分が何であるか、とかその強度をLD50値を基準にレベル分けして表示してあるので意外と化学寄り。とはいっても構造式は書いてありませんけど
While all of Wesley Chan’s success has been well-documented over the years, his personal journey…not so much. Chan spoke to TechCrunch about the ways his life impacts how he invests in startups.
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先日の「つぶやき」で、ポリメラーゼで高精度複製可能な人工DNA塩基対の創製と、天然を凌駕する人工核酸アプタマーの創製に関する研究をご紹介しました。いずれも『DNA塩基の種類を増やすことで、自然界に無い機能拡張を行える』という仮説に端を発した取り組みです。 とはいえ、これらのお話は全て試験管内(in vitro)で行われたもの。次なる目標は、いよいよ生命体内部(in vivo)で人工DNAの複製を行わせることにあります。 このたび米国スクリプス研究所・Romesberg率いる研究チームが、人工塩基対含有DNAを複製可能とする大腸菌の創製に成功し、見事Nature掲載の栄誉を獲得しました[1]。 世界最先端で繰り広げられる競争 以前紹介した平尾グループと今回の主役・Romesbergグループは、いずれも高性能な人工塩基対を独自開発しています。 Romesbergらの開発したd5SICS-dNa
──『生命誕生』と書名にあるとおり、本作は生命の起源に迫った刺激的な作品ですね。このような壮大なテーマの研究を始めた動機についてお聞かせください。 中沢:動機といえるものではありませんが、きっかけは青年期に抱いた“生命の起源"への疑問だったかも知れません。直接的な契機となったのは、勤務先の研究所に、一組織を立ち上げる機会を得たことでした。 研究所というのは以前の無機材質研究所(現、物質・材料研究機構)のことです。特定の無機物質の性質を詳細に研究して新しい素材を創出することを任務とする国立研究所で、15の研究グループで組織されていました。 例えば「炭化ケイ素(SiC)グループ」とか「ダイアモンド(C)グループ」とかで、それぞれは5年間の期限付きで研究して、5年経つと報告書を作って解散します。再編成される新しい研究グループのテーマは所内に公募され、所員であれば誰でも提案できました。新テーマは、
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