Published 2022/01/06 19:31 (JST) Updated 2022/01/06 19:48 (JST)
まず11月9日のこと、米国下院議員をつとめていたマイク・ホンダ氏が落選したことを産経新聞が報じていた。 マイク・ホンダ議員が落選 米下院選 慰安婦問題で日本非難決議を主導 - 産経ニュース 短い記事とはいえ、従軍慰安婦問題にまつわる活動しか書かれていない。 そもそも日系人政治家として報じるなら、自身が太平洋戦争時に日系人収容所に入れられ、戦後はその権利回復に尽力したことも紹介するべきだろう。できれば米国イスラム教徒人権問題*1や中国ウイグル族抑圧問題*2にとりくんだことも言及してほしい。 しかし産経新聞は11月10日、自民党の山田宏参院議員による歓迎を、そのまま批判せず報じた。 自民・山田宏参院議員「朗報だ!」 米下院選でマイク・ホンダ氏落選 慰安婦問題で日本非難決議を主導 - 産経ニュース 自民党の山田宏参院議員は10日、党本部で開かれた細田派(清和政策研究会)の会合で、米下院選でカリフ
共和党のエリック・カンター議員(下院、バージニア7区選出)といえば、2001年の初当選以来、当選7回を重ねる中で、下院共和党のリーダーとして順調に上り詰め、現在は「多数党院内総務」という「下院議長」に次ぐナンバー2のポジションにいます。 そのカンター議員は、数々の難しい与野党交渉におけるキー・パーソンとして「ねじれ議会」におけるホワイトハウスとの合意形成に大きな役割を果たしてきました。現在のベイナー下院議長は、やがて近い将来にはカンター議員に下院議長職を禅譲するという見方もされていたのです。 ですが、そのカンター議員の政治的パワーは一瞬のうちに消えてしまいました。10日(火)に行われたバージニア7区の予備選で、全く無名の「ティーパーティー系」のデビット・ブラット候補に、得票率55%対45%で完敗を喫してしまったのです。この結果によって、カンター氏は今回の中間選挙への出馬は不可能となりました
中国・南宋時代の思想家、陳亮の「同床異夢」という言葉があります。同じことをやっていても、心の中ではまるで別の方向を向いているという意味ですが、今回の日米首脳会談については、正にこの「同床異夢」という表現が当てはまるように思います。共通の問題に関して討議がされており、表面的には両国の良好な関係が確認されたように見えますが、その一方で、日米の世論は余りにも「別の方向性を向いている」、そのことを図らずも今回の会談は浮かび上がらせたように思うからです。 そもそもアメリカでは今回の大統領のアジア訪問に関しては、それほど大きく取り上げられていません。例えば、オバマ大統領が羽田空港に着いたのが日本時間の23日(水)の夕刻で、その映像はアメリカの同日の朝7時のニュースに間に合ったのですが、NBCの報じ方は「あのケネディ大使の赴任している日本」にオバマが行っている、というまるで「セレブ大使」のスター性を前面
農林水産省の林芳正大臣は18日、同省のホームページで、南極海での調査捕鯨を再開するため国際司法裁判所(ICJ)で国際協定違反とされた調査計画を見直す、と発表した。今年秋には、国際捕鯨委員会(IWC)に新計画を提出するとしている。2015年からの調査捕鯨再開を期待しているという。 日本による南極海での調査捕鯨は、ICJが商業捕鯨を禁じる国際協定違反だと判断を下した後、4月以降の年内活動を中止している。なお判決の中で言及がなかった北西太平洋での調査捕鯨は規模を縮小して26日から開始する予定だ。 【調査捕鯨は調査ではないとの判決】 国際裁判では、日本の調査捕鯨は、真に科学的調査なのかという点が争点となった。日本側は、調査は26年に及び、南極海の鯨の生息数が回復しているかどうかを観察するために必要だと訴えた。これに対し反対派は、調査捕鯨は商業捕鯨を続けるための露骨な言い訳だ、と主張した。判決では、
人間、ウマが合わない人とは、とことん合わないものだ。だが、日本とアメリカの最高権力者同士の話となると困ってしまう。締結後63年を経た日米同盟は、大統領来日前に最大のピンチを迎えた。 「オバマは冷たい男だなあ」 2月12日、米ホワイトハウスは、「オバマ大統領が4月に、日本、韓国、マレーシア、フィリピンの4ヵ国を訪問する」と発表した。 オバマ大統領の来日が決まった。4月22日から23日まで1泊2日の予定。安倍晋三首相とオバマ大統領のTPP(環太平洋パートナーシップ協定)を巡る最終交渉の場となる可能性もある。 だが、安倍首相とオバマ大統領の視線は、もはや修復不可能とも思えるほど乖離してしまっている。相互不信が重なり、まるで離婚寸前の仮面夫婦のような関係なのだ。 2月19日に、衛藤晟一首相補佐官がユーチューブに投稿した次の内容が問題視された。 〈むしろわれわれの方が(アメリカに)失望だ。(オバマ政
(2014年2月20日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 安倍晋三首相が率いる日本と習近平国家主席が率いる中国との関係を評価するのは極めて簡単だ。どちらも相手をあまり好きではない。日中双方が、政策目標を推し進める道具としてナショナリズムを利用している。どちらも恐らく、相手側に押しがいのある「タフな男」がいることは都合がいいと考えている。 評価するのがそれほど簡単でないのが、日米関係の状態だ。本来であれば、日米関係は日中関係よりもはるかに容易に読み解けるはずだ。結局、日本は米国にとってアジアで最も重要な同盟国であり、第2次世界大戦の終結後、米軍の戦闘機と部隊を受け入れる「不沈空母」だったのだから。 緊張する日米関係 そして今、数十年間にわたり米国から促された末に、ようやく強固な防衛態勢を築き、平和主義の日本が長年大事にしてきた「ただ乗り」の国防政策を見直す意思を持った安倍氏という指導者がいる
自民党の総裁特別補佐である萩生田光一衆院議員は、同党の青年局会議の場で、オバマ政権が安倍首相の靖国神社参拝に「失望」を示したことについて「共和党政権のときはこんな揚げ足をとったことはなかった。民主党のオバマ政権だから言っている」と述べたそうです。 このような「民主党は反日」であり、「共和党は親日」という認識は、確かに戦後の日本の政官界には強くありました。また、それなりの理由はあったのです。例えば、民主党は何と言っても第二次大戦を遂行した政党です。FDR(ルーズベルト)にしても、トルーマンにしても戦前の日本にとっては「敵」であり、また彼等の手によってなされた一連の「戦後改革」についても、その「逆コース」に乗って右派的政権を作っていった自民党の多くの人々にとっては反発の対象であったのだと思います。 これに対して、共和党というのは「日本の保守の直接の敵」ではなかったとも言えます。例えばアイゼンハ
まあ、簡単にですが。 Japan: Lawmaker Defends Shrine Visit By MARTIN FACKLERJAN. 17, 2014 A top Japanese lawmaker on Friday denounced American criticism of Prime Minister Shinzo Abe’s visit last month to a Tokyo war shrine, comparing it to American politicians’ paying their respects at Arlington National Cemetery. The lawmaker, Koichi Hagiuda of Mr. Abe’s governing Liberal Democratic Party, said it was unfai
▼ 改善努力無にした 米当局者が参拝批判 【ワシントン共同】米政府当局者は26日、安倍晋三首相の靖国神社参拝について、バイデン副大統領が今月上旬に日中韓3カ国を訪れて関係改善を促していたことに言及し「米政府の努力を無にする行為だ」と厳しく批判した。共同通信の取材に答えた。 米政府当局者は「中韓両国との緊張関係をさらに高めるだけで日本にとっても外交的にマイナスだ」とも述べた。 またホワイトハウス当局者によると、ホワイトハウスと国務省は以前から安倍首相が靖国参拝に踏み切った場合の対応を協議していた。小泉純一郎首相(当時)が参拝した時よりも「状況は悪化している」ため、在日米大使館を通じて「失望している」などの強いメッセージを示すことになったとした。 ▼日中韓悪化を懸念 在日米大使館(東京都港区)は26日、安倍晋三首相の靖国神社参拝について、中国や韓国の反発を念頭に「近隣諸国との緊張を悪化させるよ
安倍首相の靖国神社参拝(12月26日)についての声明 *下記の日本語文書は参考のための仮翻訳で、正文は英文です。 2013年12月26日 日本は大切な同盟国であり、友好国である。しかしながら、日本の指導者が近隣諸国との緊張を悪化させるような行動を取ったことに、米国政府は失望している。 米国は、日本と近隣諸国が過去からの微妙な問題に対応する建設的な方策を見いだし、関係を改善させ、地域の平和と安定という共通の目標を発展させるための協力を推進することを希望する。 米国は、首相の過去への反省と日本の平和への決意を再確認する表現に注目する。 このサイトは米国国務省により運営されている。インターネットにおける外部のサイトへのリンクは、そのサイトの見解・意見あるいはそのサイトの個人情報保護に関する方針を支持するものであると解釈されるべきではない。
中韓の反発はどうでもいいとして、例の沖縄埋め立て調整がギリギリ間に合い、仁義が切れたところで靖国参拝、それにアメリカ大使館が公式にdisappointed(がっかり)という率直な表現で呼応というところまでコントが見られたので満足です。 Statement on Prime Minister Abe's December 26 Visit to Yasukuni Shrine http://japan.usembassy.gov/e/p/tp-20131226-01.html [Quote] Statement on Prime Minister Abe's December 26 Visit to Yasukuni Shrine December 26, 2013 Japan is a valued ally and friend. Nevertheless, the United Sta
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