納豆の消費が少なく、「納豆嫌い」ともいわれる和歌山。納豆と和歌山の関係を研究する紀美野町真国宮のりら創造芸術高等専修学校の生徒たちが、同校で真国川流域文化研究会「手作り納豆研究発表 地域に学び-世界に発信-」を開き、和歌山に納豆作りの文化が根付いていたことを発表した。 総務省の県庁所在地を中心にした調査で、和歌山市は納豆の消費が全国で2番目に少ない。しかし、同校の生徒3人が同町や紀の川市、かつらぎ町に広がる真国川流域で聞き込み調査を行った結果、流域一帯が納豆を作り続ける「納豆集落」だったことが分かったという。 研究会の発表では、同流域の納豆文化は京都市右京区の山国地域から伝わったことなどを紹介。共通点として、冬に作ることや大粒であること、塩味で食べることなどを挙げた。一方、京都では正月の特別な食事として食べられていたが、真国川流域では、冬場の家庭料理だったという違いも見つかったと解説した。