琵琶湖に忍び寄る危機 数百万年の歴史と、その時が育んできた数多の固有種を誇る日本最大の湖、琵琶湖。日本でここにしかいない魚たちと、彼らが構築する世界でもユニークな生態系が広く知られています。 しかし、そんな琵琶湖の魚と生態系に、いまとても大きな危機が忍び寄っています。それは「アメリカナマズの侵入」です。 アメリカナマズとは英名をチャネルキャットフィッシュといい、アメリカから移入された外来生物のナマズです。琵琶湖下流の瀬田川で近年著しく増殖しており、琵琶湖のある滋賀県では河川での食い止めを目指してきたのですが、ついに一部の個体が琵琶湖に侵入してしまったようなのです。 アメリカナマズはバスより危険 アメリカナマズはもともと、食用のために移入されました。肉食性で成長も早く、味も大変良いということで各地の河川や湖に養殖場が作られたのですが、そこから逸出したり、またそもそも直接環境下に放流してしまっ