歯の数が足りない人に、薬で歯を生やす治験を大阪市の北野病院などの研究グループが始めると発表しました。 ■生まれつき6本以上歯が足りない人 人口の0.1% 生まれつき6本以上歯が足りていない「先天性無歯症」は、人口の0.1%程度患者がいて、遺伝の影響が強いと考えられています。 食べ物を噛んだり、言葉を発したりする力が弱く、子どもの成長に悪影響をおよぼす一方、治療は成人になってからの入れ歯やインプラントに限られていました。 ■健康な成人の歯を生やす治験 北野病院などの研究グループは、マウスを使った実験から特定のタンパク質の働きを抑えることで歯が成長することを発見。 この仕組みを活かした薬で、歯が欠損している健康な成人の歯を生やす治験を、ことし9月から京都大学医学部附属病院で始めるということです。 ■薬は腕から点滴で投与「頭から歯は生えないので心配なし」 【北野病院 歯科口腔外科高橋克主任部長】