西洋美術館、夏の展示はボルドー展。 ワイン産地として知られるボルドーの歴史を美術をとおして追う。みたいなコンセプトを読んでいたのと、ポスターにも使われているドラクロワの「ライオン狩り」がかっこよかったのとで、行きたいなと思ってた展示会でした。 楽しみどころは人それぞれだと思うけど、個人的には歴史的な側面が面白かった。美術好きの人だと、後半のゴヤからドラクロワ、ルドンの流れが楽しめるかも。 美と陶酔の都へ ボルドーの美の歴史をたどる展示のプロローグは、なんと旧石器時代から。洞窟壁画につかわれたであろうオーカー(黄色顔料の原料)片やパレット、シンメトリーに形を整えられた石斧など、古代の美のめざめを軸にした展示品がならびます。 ボルドーが月の港と呼ばれるのは、ガロンヌ河の湾曲にそって市街が栄えたためでした。ローマから伝えられたブドウ栽培で、ワイン造りは古くから行われていましたが、ボルドーの運命が