兵庫県高校野球連盟は25日、秋季県大会で審判の判断に抗議した後、試合後の整列に加わらなかったとして、加古川北野球部を口頭で厳重注意した。一方、対戦した明石商も、必要以上に強く判定に抗議したとして口頭で注意した。 同連盟によると、23日に姫路球場で行われた大会3回戦で、明石商が九回1死満塁から安打で2者が生還、サヨナラ勝ちした。この際、加古川北側が「(後続の)走者が本塁を踏まなかった」と抗議。一度は審判がその主張を認めて「同点止まり」としたが、明石商側の猛抗議で「サヨナラ勝ち」に再び判定が覆った。その後、加古川北の選手が整列しないまま、ゲームセットが宣言された。 25日は同連盟の笠間龍夫理事長が両校関係者を聴取した。加古川北側は「整列するとアピール権が消滅すると考えた」と抗議による整列拒否ではないと釈明。すでに明石商に謝罪していることから厳重注意にとどめた。【加藤敦久】