アマゾンは2月2日、ジェフ・ベゾスが2021年第3四半期にCEOを退任すると発表した。ベゾスは会長に就任し、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)のトップ、アンディ・ジャシーがベゾスの後を継いでCEOとなる。 ベゾスは同日、従業員に向けて書簡を発表。自身のCEO退任・会長就任がアマゾンにとってどんな意味を持つか、詳細を述べた(全文は本稿の末尾に掲載)。アマゾンはコメントを差し控えるとしている。 27年前に自宅車庫で創業したアマゾンが、今や1.67兆ドル(約173兆円)規模のテック大手となったことを考えるとさぞや感傷的な内容なのではと思いきや、特にそういう書簡ではない(ベゾスは書簡の中で、「一番よく聞かれた質問は『インターネットって何?』でした」と書いている)。 本稿では、アマゾンの成長戦略に関するケーススタディを執筆したハーバード・ビジネススクールのスニル・グプタ教授に書簡を読み解いてもらっ