現在、私は研究活動を生業としているが、これ以上に自分に充実感を与えてくれるアクティビティはないと思っている。何か発見をすれば、それがどんなに小さなものであっても人類の歴史で誰も見たことのない現象であれば、プライスレスの知的興奮を味わうことができるからだ。これは研究者に与えられた特権だろう。 とはいえ、実験が上手くいかない日が続いたり、論文投稿の際に審査員から理不尽な文句をつけられたり、研究室内や研究分野内の人間関係がこじれたり、睡眠時間を削ってクマムシの世話をしたりすれば、ストレスも否応なく溜まっていく。研究が好きとはいえ、他の多くの仕事と同じように、楽しいことばかりではない。 それは、顕微鏡を覗きすぎたある日の終わりのことだった。帰宅してMacBook Proを起動し、twitterをチェックしていた。モニターのバックライトが眼精疲労を抱えた私の目を刺激して辛かったが、タイムラインには知