第1章 廣松体験 1)プリコラージュ 2)認識論的主観形式 3)関係と項 4)物象化と意志支配 5)対話の権力作用 6)無の弁証法 第2章 認識論的主観主義 1)認識論的主観主義の自己否定 2)能知的主体の自己形成 第3章 四肢構造論 1)観念論の採用 2)新しい認識論の前提 3)精神世界の現象にむかう 4)"主体"の共同主観的自己形成 5)四肢構造論の問題点 第4章 関係と項 1)関係と反照 2)関係における観念論的な実在性 3)言語モデルは物象化的錯視の産物 4)まとめ 第3章 四肢構造論 1)観念論の採用 何故そうなのか、実はこれが廣松哲学をして哲学たらしめている根拠なのだ。そして、共同主観の外にある所与との実践的交通を遮断することが、四肢構造論の出発点だったのだ。 私は廣松氏の哲学の本で面白いと思ったのは『世界の共同主観的存在構造』だけで、『存在と意味』が出たときに手にとってみたが