創業明治11年(なんと1878年!)から続く、東京23区唯一の作り酒屋「小山酒造」(東京都北区)が今年2月28日、清酒製造事業から撤退するとのこと。 すでにツイッターなどのSNSを通じて、情報が拡散され、地元住民やファンの間に衝撃が広がっている。その小山酒造が製造元で、北区岩淵の湧き水を利用して作られるのが「丸眞正宗」。23区唯一の日本酒銘柄で「東京の地酒」として広く認知されていたが、今回の撤退で「なくなるのではないか…」と不安視されている。 そんな事態にショックを受けている一人が、地元赤羽を舞台にした『東京都北区赤羽』(双葉社刊)や、食がテーマの漫画『ゴハンスキー』(扶桑社刊)などで知られる、漫画家の清野とおるさんだ。 小山酒造や「酒飲みの聖地」赤羽の魅力について、話を聞いた。 「酒飲みの聖地と呼ばれる赤羽にとって、小山酒造は精神的支柱……というのは大袈裟かもしれないけれど、シンボリック