プリンスホテル側の契約解除に端を発した日教組教研への会場使用拒否問題。仮処分決定に従わなかったプリンス側を裁判所は厳しく批判した。一方で、教研集会開催による周辺への影響については明確な判断をせず、今後、同様の問題が起きかねない。 今回の問題で、一度契約したプリンス側の契約解除に落ち度があることは明白だった。プリンス側も「いったん契約した予約を白紙に戻すのは本来、許されない」と認めている。 それでもプリンス側が契約を解除したのはなぜか。 プリンス側は、集会開催日に半径2キロ圏内で北里大や聖心女子学院、頌栄女子学院や品川女子学院など12の学校の入学試験が行われることを指摘。「7000人超の受験生が騒音や交通規制に悩まされ、取り返しのつかない事態になりかねない」と主張していた。 右翼団体の街宣活動は開催前の1、2カ月前からあり、当日はさらに多く集まる。プリンス側は、道路封鎖や交通規制による渋滞、