〜思ったよりは良かったものの〜 テレコムが深く制作協力しただけあって、作画は古典的ながら安定して高く、アイキャッチの大塚康生御大も価値があると思うが、美術設定やコンテ演出のアイデア構図に全く面白味がないので映像全体で見ると今一つ。撮影彩色のデジタル臭さも足を引っ張っている。 未来世界や過去世界の嘘臭さも、現代のアニメとは思えない。過去のルパンアニメよりも表現が後退している。 時間移動は明確な変更型。実は、過去や未来の描写から受ける印象ほどには誤りが少ない。先祖を消せば子孫が消えるだけでバタフライ効果が起きないのも、世界ができるだけ変化を拒否するというSF設定と考えれば問題ない。少なくとも、作中では過去操作による変更の法則が一貫している。 最初から無かったことにされた人間が消えているとルパン達が感覚することは一見すると不思議だが、魔毛が驚かすため変更後の並行世界に移動させたのだろうという推測