その前に、なぜバブルが起きたか、というバブルの原因を考えましょう。するとバブル崩壊の原因も見えてきます。 プラザ合意とは1985年、ニューヨークの「プラザホテル」で行われたG5(先進5カ国蔵相・中央銀行総裁会議)により発表された、為替レートに関する合意。「ドルと下げる、円を上げる」という合意で、当初1ドル235円から一年後には、ドルの価値はほぼ半減し120円台となった。この背景はアメリカの貿易赤字があった。 この合意を受け、日本では急速な円高が進行し、円高不況の発生が懸念されたために低金利政策が採用・継続された。この低金利政策が、不動産や株式への投機を加速させバブル景気加熱をもたらした。また、円高により、日本経済の規模は相対的に急拡大。「半額セール」とまで言われた米国資産の買い漁りや、海外旅行のブーム、賃金の安い国への工場移転などが相次いだ。 経済活動によって生み出される収益ではなく、資産