表現規制の件がまた話題になっているので、改めて自分の考えを書いておきます。 漫画もアニメもゲームも映画も小説も好きな私ですけど、そうした娯楽の中の「全ての作品」が好きというワケではありません。私にだって「嫌いな作品」はあります。「面白くない作品」とか、「世間で絶賛されているほどには自分が楽しめない作品」みたいなレヴェルではなく、「ひたすら不快になる作品」とか「触りたくも関わりたくもない作品」というものがあります。 その中でも、特に「差別的な作品」とか「弱者を侮蔑するような作品」の場合は、それをゲラゲラ楽しんでいるような人達に対しても「アレを楽しめるような人とは仲良くなれないなぁ」と思うこともあります。 ですが、そうした作品が「なくなればイイ」とは思いません。 私にとっては「嫌いな作品」ですけど、それを「好きな作品」という人がいるかも知れません。 中には、「その作品を楽しみに生きている」とか
ちょっと前の話なんですけど、昨年の12月3日にYoutube Liveで放送されたフライハイワークスさんの新作発表&ゲーム実況番組で、フライハイワークスの黄さんと『魔神少女』や『ブレイブダンジョン』の作者であるNAN-Aさんが「オープンワールドのゲーム」について語っていてハッとしました。 動画の1時間13分あたり。 NAN-Aさん「(『ブレイブダンジョン』は)誰と行ってもイイし、どこに行ってもイイし、という今流行りのオープンワールドのゲームで…」 黄さん「オープンワールドってそういうゲームなの?」 NAN-Aさん「分かんないっす(笑)。みんなも分かって使ってないと思うんですよ(笑)」 黄さん「ああ」 NAN-Aさん「とりあえず、(オープンワールドのゲームは)“自由にしたい”という『グランド・セフト・オート』の影響だと思うんですけど……」 自分以外にもこう思っている人がいたのか!とハッとしま
よりによってこんな時期に荒れそうな話題をするなよと自分でも思うのですが、秋になっちゃうと恐らくNX(仮)の詳細が発表されるでしょうから、その前に「Wii Uとは何だったのか?」を書いておこうと思います。 来年3月に予定されている任天堂の新型ゲーム機「NX(仮)」の発売までに、Wii Uの積みゲーを全部消化しようと片っ端からプレイしていて改めて思ったのですが……私にとってWii Uは「非常に満足度の高いゲーム機」でした。 『Splatoon』に『幻影異聞録♯FE』、『U-EXPLORE SPACE ADVENTURES』など「Wii Uでしか遊べないゲーム体験」はとても楽しかったですし、『スマブラ』や『Wii Fit』などWiiから引き続いたゲームの新作も満足でしたし、『マリオメーカー』や『クニットアンダーグラウンド』は「ネットワークにつながってみんなで遊ぶ楽しさ」を教えてくれましたし、「W
例えば、映画とか小説とか漫画とかアニメとかゲームとか、なんならこういったブログ記事に対してでも当てはまるのですが……誰かが作った作品を楽しめなかったときに、恐らく「視聴者(読者、プレイヤー)を楽しませることが出来ていない」という批判の意味で「作り手のオナニーを見せつけられているようだ」みたいな表現を使う人がいます。 また、これはゲームなどの「一人用の遊び」を楽しんでいる人を批判するときに使われているのを見かけますが、「そんなどーでもいいことに労力と時間を使うなんてアホらしい」みたいな意味で「オマエらのやっていることはオナニーのようなものだ」といった表現を使う人がいます。 もちろん、「18禁のエロエロ作品」に対しての褒め言葉として「オナニーがはかどる素晴らしい作品だ!」という意味ならば構わないのですが……「全年齢向けの作品」や「そうした作品を楽しんでいる人」を批判する際に「オナニーのようだ」
どんだけこの記事を引っ張るんだよって話ですが…… 世の中には、「ネタバレをして欲しい人」がいるという大切な事実 この記事を書いたことでたくさんの意見をいただきましたし、これまでほとんど目にすることがなかった「ネタバレをして欲しい人の意見」を知ることが出来た記事になりました。その中でも特に多く、そして「ネタバレをして欲しくない」自分にも無視できない意見だったのがこちら―――― 事前にネタバレ情報を読みたいのは、「観たくない描写を避けるため」 例えば、「欝展開」が嫌いな人は―――毎週放送されているアニメも、リアルタイムで観るのではなく、既に観た人の感想をブログかなんかで読んで「今週も欝展開にはならなかった」ことを確認してから観るということがあるそうです。恐らく、毎週観ているアニメであっても、「欝展開」になってしまったらもうその回からは観ないってことなんだろうと思います。 これ……毎週放送されて
数週間前、「童貞を殺す服」というワードがTwitterでトレンドになっていました。 ほとんどの人は「タイムラインに流れてきたワードを大喜利のように面白おかしくネタにする」くらいの感覚だったのでしょうが、普段仲良くしているフォロワーさんでも嬉々としてのこのワードを使っていることが私はとてもイヤでした。 しかし、そこで「童貞を殺す服だなんて、童貞を蔑むのもいい加減にしろよ!」と言おうものならば、「うわー、アイツ童貞だよ。みんなが笑っているネタにマジレスしてんよー」と晒し上げにあってしまい、「童貞を蔑むことの是非」どころが「自由に石をぶつけられる童貞が見つかった!殺せー!」という流れになることが想像が出来たのでじっとこらえていました。 そもそもこの「童貞を殺す服」…… ピクシブ百科事典によると、「おっぱいが強調される上に白くてフリフリなのが可愛いので童貞がイチコロになってしまう服」という意味では
私は常日頃「世の中は色んな人がいるからこそ面白い」と思っています。 その真意をもっと噛み砕いて説明すると、「“私の考え”というのは世の中に無数にあるたくさんの“考え”の一つでしかなくて」、「“私以外の人の考え”は“私”には到底考えられなくて」、「“私”が一人でどんなに一生懸命考えても分からない答えのヒントを“私以外の人”が何気なく持っていたりする」から、「色んなバリエーションの“私以外”がいる方が面白い」――――ということなのです。 噛み砕きすぎて、より分かりづらい抽象的な話になってしまいましたが……今日の話は、これを象徴するような話だったので冒頭で敢えて説明しました。 今日の話題は「ネタバレ」問題です。 「ネタバレ」の話はブログで話題にすると炎上する案件TOP3に入るほどの劇物なので、なるべく話題にしたくないと思いがちです。私もなるべく避けたいし、多くの人が敢えて話題にすることもないので
私は序盤で脱落してしまったので「面白いか/面白くないか」を語る気はありませんが、今季のアニメ『艦隊これくしょん-艦これ-』について「自分の望んだようなアニメ化ではなかった」ことを「『ゼノグラシア』のようだ」と喩えている人をよく見かけます。 確かに共通点がないワケでもありません。 ・どちらも原作はゲーム ・どちらもたくさんの女のコが出てくるゲーム ・どちらもゲームの開始から時間が経っていない段階でのアニメ化(※1) ・どちらもシリーズ構成が花田十輝さん (※1:アーケードゲーム『THE IDOLM@STER』は2005年7月稼動開始で、アニメ『アイドルマスター XENOGLOSSIA』は2007年4月放送開始。その間は1年9ヶ月。 ブラウザゲーム『艦隊これくしょん -艦これ-』は2013年4月にサービス開始で、アニメ『艦隊これくしょん -艦これ-』は2015年1月放送開始。この間も1年9ヶ月
実質、新年1発目の更新ですよ! 毎年この時期はアクセス数がガタ落ちになるので、だからこそこういう「普段は炎上が怖くて書けない話」を書きます! 日本ではもう、しばらくの間「据置ゲーム機」が苦戦しています。 現行世代機の日本での普及台数を「ゲームデータ博物館」さんで見たところ…… ・ニンテンドー3DS:1762万台 ・PlayStation Vita:338万台 ・Wii U:207万台 ・PlayStation 4:89万台 ・Xbox One:4万台 数字は2015年1月3日時点での数字で、千の桁より下は切り捨てています。 各ハードは発売時期が違うので「○○は××より売れていない!」みたいな単純な比較がしたいワケではありません。全体的な傾向として、日本での普及台数は「携帯ゲーム機>据置ゲーム機」となっているという話がしたいのです。 どうせなら前世代機も見てみましょうか。 ・ニンテンドーDS
こんな記事を読みました。 女ばっかり出てるアニメていい加減飽きたよな(なお、まにあわんもようさん) まず最初に思ったのは「えっ、『涼宮ハルヒ』って「あの頃は良かった」的に言われる懐古アニメになっているの!?」ってことだったんですが(笑)、まぁアレももう7年前のアニメですからね。 次に思ったのは「そんなに、女ばかりのアニメって多くなくない?」ということでした。「アニヲタがみんな美少女に萌えていると思うなよ!」という記事にも通じる話ですが、「アニヲタは美少女にしか興味がないから、製作会社も美少女ばかりのアニメしか作らない」ってのは偏見でしかないんじゃないのか――――と思ったのです。 なので、調べることにしました。 検証方法は以下の通り。 ・『脳とアニメーション』さんの2013年10月開始アニメリストの全部が対象 ・各作品の公式サイトにおける「キャラクター」もしくは「キャスト」のページの、上から
この手の話は何度か書いているけれど、新たな角度を考えたので。 「自由度」って言うけどさ(現実ゲームさん) 『スカイリム』については未プレイなのでノータッチにするとして(え)。 ゲームの「自由度」に関する議論って、どうも2000年前後くらいから「日本のゲームはレールに沿って進むだけのムービーゲームばかりで日本人はそういうゲームしか遊べない」とか「海外のゲームは自由度が高く、プレイヤーの好きなように遊べるから海外ではこういうゲームが人気」みたいな、“だから日本はダメなんだよ”論に使われてしまっているように思えます。 「日本のゲーム会社は一本道ゲームしか作れない」とか、 「日本人はレールを進むだけの教育を受けているので一本道ゲームしか遊べない」みたいな。すごく一面的で偏見に満ちた日本人論が流行ってしまったと思うのです。 『GTA』が出てきたのは第1作が1997年、世界中で大ヒットした第3作は20
何故かふと突然思い出した話。 自分が大好きで毎週欠かさずラジオを聴いている伊集院光さんが、後輩芸人に勧められて『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』というアニメを全話観たという話があったんです。 その後輩芸人というのが昨年秋にKOCで優勝したバイきんぐの小峠さんで、その小峠さんがまだまだ無名だった頃の話だから、多分昨年の夏くらいの話だと思うんですが……ずーっと引っかかっていることがあったんです。 このブログを読んでいる人の中には、伊集院さんがどういう人かよく分からない人もいらっしゃると思うので軽く説明をしますと……現在は45歳、既婚、子どもはなし、趣味が多彩で野球が好きでAV機器にもAVにも詳しくて、漫画は野球漫画中心に読むけど深夜アニメの類は一切観ないという人です。 普段は深夜アニメを観ない人が、深夜アニメを観たらどう思うのか―――― 自分の中で「命題」としている話でもありますし。
久々に「漫画を描く立場」からの記事を書きます。 縦書きの漫画を、横書きにする海外展開 「縦書きの漫画を、横書きにする海外展開」の続き これは2008年に書いた記事で、漫画家は読者の視線がこう動くようにと考えてコマや絵やセリフを配置しているのだけど、海外向けにセリフを外国語に変えるとそういう演出が全部台無しになっちゃうよね―――みたいな話でした。 この記事自体は当時そんなに反響は大きくなかったんですけど―――実はこの時に使った「漫画はこうやって読者の視線を誘導することを狙って描かれているんだ」と説明した画像が、後々に中学校の美術の授業とか、外国での日本語の授業に使われたそうなんです。長くブログを続けているとこういうこともあるんですね。 ということで、「漫画を描く立場」からすると当たり前すぎてわざわざ言語化していないようなことも、「漫画を描かない人」からすると新鮮で面白い話なのかも知れないなー
中学生の頃、クラスメイト(♂)に言われて衝撃だった言葉があります。 「俺は頭が悪いから小説を読んでも面白くないんだよ」 当時の自分は「自分が面白いものはきっとみんなが面白いと思ってくれるはずだ」と思っていて、自分の大好きな漫画を友達に「○○面白いよ!」と教えたり、好きなゲームを「やってみなよ!」と貸したりしていて、その一つとして自分が好きな小説を彼に薦めたんだったと記憶しています。 ここで彼の言った返答がもし「俺、あんま小説を好きじゃないんだよ」とか「面倒くさいから遠慮しておくよ」とかだったら、恐らく自分は「コイツは分からないヤツなんだ」「食わず嫌いをしているだけだ」くらいにしか思わなかったでしょう。 そういう意味では、自分の考えが変わるきっかけをくれたのは彼だったのかも知れないと今更ながらに感謝の気持ちが出てくるんですが…… 彼は「自分には小説を楽しむ能力がないんだ」と言ったのです。 「
何をやらせても飽き性で長続きをしなかった私ですが、このブログだけは丸6年が経過して、この記事がちょうど1500記事目となる予定です。このブログが始まった時に小学6年生だった女のコが、今では高校3年生ですよ。「どっちもイケるな」と思ったので、大した時間でもない気がしてきました! 1000回記念!『やまなしなひび』傑作選 1000回目の時に、それまでの999回の記事の中で「反響が大きかったもの・書いた自分でも思い入れが強いもの・皆さんの中にまだ読んでいない人がいらしたら是非読んで欲しいもの」を集めた記事傑作選を作りました。 999つも記事を読み直して超辛かった記憶があるので、「次は1500回目にしよう!499つならばそんなに大変じゃないだろう!」と思った自分をぶん殴りたいです。499つでも超大変だったじゃないかバカヤローー! 2009年9月の1001コ目から、2013年1月の1499コ目までの
「クリスマスイヴに相応しい記事を書こう!」と思った結果がコレなんだから我ながら凄い。 ホームページからブログからTwitterと長く「自分の文章」を書き続け、それでいてそれと同じ時間だけ「他人の文章」を読み続けてきたワケなので。自然と、強く影響を受けた文章やサイトや人物に出会いもしてきました。みなさんの中にも「この人は俺の心の師匠だ!」と勝手に思っている人がいるんじゃないかと思います。 自分の場合その中の一つに『不倒城』さんというブログがあります。 そして、その中でも常に「忘れないように」と心に留め続けている記事がこちら。 ひとり語りは面白いのかどうか、について。 「自分の文章」とは面白いのである。 もちろん、時間を置いて読み返すと、拙い部分が目に付いたり、若さ故に目を覆いたくなったり、自分がとっくの昔に改めた考えを意気揚々と語っていたりして、穴を掘って自分で埋まって呼吸が苦しくなって糞尿
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