「遭難フリーター」 (c)2007.W-TV OFFICE 派遣労働者問題が取り沙汰され、出口の見えない不況がどんよりとした雲のように世間を覆う昨今。そんな世相を反映した一本のドキュメンタリー映画「遭難フリーター」が話題を呼んでいる。 岩淵弘樹・23歳。大学を卒業後、仙台から埼玉に移り住んだ彼は、平日は派遣社員としてキヤノンの工場に勤務しながら、休日は憧れの東京に出て日雇い労働を続けていた。 将来の見えない不安定な労働形態から抜け出せない岩淵は、ある時フリーターの権利を訴えるデモに参加し、マスコミの取材に応じてテレビに出演する。しかし、そこに映し出されたのは、モザイクをかけられた“不幸な若者”の姿であった――。 監督兼主演を務めた岩淵監督は、あらすじにもある通り現役の派遣労働者である。そんな彼が自らの生活をビデオカメラで克明に記録。紆余曲折を経てこの度公開される運びとなった。 派遣