かわいそうなナルニア パリにて ディズニーがまた余計なことをしてくれた。そう、『ナルニア国物語』の映画化だ(日本では来年3月封切り)。『ハリー・ポッター』の世界的大ヒット以来、青少年文学を大スペクタクル映画にして、『スター・ウォーズ』的にキャラクター・グッズなどに展開するとおいしい商売になることがわかったので、トールキンの『指輪物語』につづいて、C.S.ルイスのナルニア・シリーズに白羽の矢が立ったというわけだ。ディズニーは『シュレック』の監督を使い、子どもとファンタジー・ファンを狙うと同時に、メル・ギブソンが監督した問題作『パッション(キリストの受難)』(このサイトにある「真実」「事実」について、フランスでは歴史学者、神学者、キリスト教会などから批判・抗議が出て問題になった)の大成功に目をつけ、キリスト教信者に対してもキャンペーンをはった。その結果、アメリカ合衆国で封切りされた最初