女と男 和光大学共通教養科目 担当:堀田碧 フェミニズムの定義 『フェミニズムはみんなのもの』 (ベル・フックス著 堀田碧訳 新水社)より ひと言で言うなら、フェミニズムとは「性差別をなくし、性差別的な搾取や抑圧をなくす運動」のことだ。これは、私が10年前『ブラック・フェミニストの主張』のなかで述べた定義である。その頃、私が願っていたのは、これが誰でも使う共通の定義になってくれることだった。 この定義がいいと思うのは、これなら男性を敵視しなくてもいいからだ。この定義は、問題を性差別に求めることで、ズバリ問題の核心をついている。この定義は、実践的には、問題はありとあらゆる性差別的な意識や行動……そういう意識を持ったり行動したりするのが、女性であれ男性であれ、子どもであれ大人であれ……にあるとする。この定義はまた、社会のシステムの中に構造化された性差別を問題にする広さを持っている。 フェ
小さいころに読んだ、あるいは読んでもらった絵本が一生の記憶として残ることがある。15歳以上であれば、『ちびくろさんぼ』という本が記憶に残っていない人は少数派であろう。なぜ15歳以上と言ったかというと、この本は1988年までは日本でも多くの出版社が発行していたのだが、この年から翌年にかけての短期間に、一斉に廃刊となり、それ以後に物心ついた15歳未満の子供たちは、この本を知らないことが多いからである。 『ちびくろさんぼ』は、虎がバターになる話として知られ、その意外性で覚えている人が多いことと思う。なぜこの本が廃刊になったのかを考える前に、この本がいつ、誰によって書かれたかに触れておきたい。この本の作者は、ヘレン・バナマンというイギリス人(スコットランド人)の平凡な主婦である。ただ、彼女は、夫が官僚として赴任したため、当時イギリスの植民地であったインドでその生涯の大半を過ごしている。1898年
後者の差別は、差別意識の露呈というより犯罪発生率の高い母集団を避けるというリスク回避の一種である。最近、医療保険や生命保険で非喫煙者の保険料率を低くしたり、自動車保険で通勤に車を使わない人の料率を低くするといったリスク分散型商品が定着しているが、それと同じ行動である。 今でこそ戦後民主主義教育の効果か?こう言う人は少なくなってきているが、戦前世代の親はよく「○○ちゃんと遊んではいけません」とか「○○町の子供と遊んではいけません」なんてはっきり言ったものだ。悪しき差別意識と糾弾することは簡単だが、悪い友達を作ってほしくないという親心は古今東西変わらないものであるから難しい。 戦後世代の人間だって、リスク分散行為はよくやる。例えばマンションを買うときに一番重視されるのが地域の治安や教育環境である。東京などでは都営住宅と同じ学区域にマンションを建てると売れないというのは業界の常識である。 彼らは
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