最近,パソコンに対する関心がめっきり減った。とにかく“驚き”がない。昔のパソコン少年としては悲しい限りである。 筆者にとってのパソコンとの出会いは,中学入学直後に父親がNECのPC-8801mk2を買ってきたことだ。親はすぐに飽きてしまって,子供達のおもちゃになったのである。当時は市販ソフトは少なかったし,そもそもお金がなかった。そこで筆者は兄と一緒に,雑誌に載っているBASICのプログラムをせっせとパソコンに打ち込んだ。 今でも,自分で入力したプログラム(ほとんど意味も分らず入力していたが…)で,あるシューティング・ゲームが無事動いたときの感動を覚えている。少し大げさだが,ものづくりの喜びというべきか,ドラえもんが我が家にやってきたような感覚だったと言うべきか。とにかくパソコンは,“僕たち”をワクワクさせてくれるものだった。筆者は先日35歳になったばかりだが,この年代以上のITpro読者