高山チョウの一種・ミヤマシロチョウ発見の地である八ケ岳で、調査や保護活動をしてきた「茅野ミヤマシロチョウの会」(事務局・長野県茅野市)は3月末で解散し、15年の歴史に幕を閉じる。数年前から姿が見られず絶滅状態と考えられることに加え、会員の高齢化が理由。福田勝男会長(81)は「いなくなった最大の理由は地球温暖化だと思うが、我々に手の打ちようがない。やれることはやった。解散は仕方ない」と話す。【去石信一】 会は2008年に発足。それ以前、福田さんらが日本チョウ類保全協会の調査に参加し、数の少なさに驚いたことがきっかけだった。会員は46人からスタート。3年目には100人を超えたが、現在は約40人に減り、最近5、6年は新入会員がいない。