経済産業省は27日、2035年ごろをめどに官民で次世代の国産旅客機の開発を進めると明らかにした。三菱重工業が撤退した「三菱スペースジェット(MSJ、旧MRJ)」の反省を踏まえ、1社ではなく複数社による開発を促す。経産省は研究費用のほか、技術の規格づくりや部材の安定調達などを幅広く支援する。経産省が同日の産業構造審議会で「航空機産業戦略」の新たな案を示した。岩田和親経済産業副大臣は冒頭で「部品
東京オリンピック・パラリンピックに向けて、羽田空港の国際便の発着便を増やすための新たな飛行ルートをめぐって、日本とアメリカの間の調整が難航し、運用できないおそれが生じていることがわかりました。政府内からは、外国人旅行者を2020年までに4000万人にするという目標に影響が及ぶことを懸念する声も出ています。 一方、この新たな飛行ルートは、在日アメリカ軍横田基地が航空管制を行う空域を一時的に通過することから、政府は、羽田空港を発着する航空機の上空通過を認めるとともに、航空管制も日本側が行うことを前提に、アメリカ側と調整を続けてきました。 しかし、アメリカ側が、ことし夏ごろになって、上空通過も日本側が航空管制を行うことも認められないという意向を伝えてきたため、飛行ルートが運用できないおそれが生じていることが政府関係者の話でわかりました。 このため政府は、危機感を強めアメリカ側との協議を続けていま
気軽に出かけられる海外ビーチリゾートとして人気があったサイパンへの直行便がなくなる。2005年まではJAL(日本航空)も就航していたが、現在ではデルタ航空が運航する成田~サイパン線のみが日本から唯一の直行便となっているが、今年5月6日をもって運休することが明らかになった。結果、日本からの直行便がなくなることになる。 成田から3時間半で行けるリゾート地で、かつてはジャンボ機も飛んでいた 成田からは、わずか3時間半のフライトで行くことができるサイパンだが、今後は直行便では行けなくなるのだ。JALは、成田・関西の両空港からサイパンへの直行便を長年に渡って運航していたが、2005年10月をもって運休している。当時はジャンボ機(ボーイング747型機)が投入されるくらい多くの日本人観光客をサイパンへ運んだ。ジャンボ機でサイパンを訪れた記憶がある人も多いだろう。 その後は、デルタ航空(旧ノースウエスト航
国土交通省は、LCC=格安航空会社から、乗客が少ないことが事前にわかった場合は欠航できるように規制を緩和する要望が出ていることから、国内線の定期便で「乗客が少ない」ことを理由に欠航を認めるかどうか検討を始めることになりました。 これに対し、国内のLCC=格安航空会社からは、欠航が柔軟に認められれば採算面で難しかった地方と地方を結ぶ路線の開設が可能になるほか、運賃の引き下げにもつながるなどとして、国土交通省に乗客が少ないと事前にわかった場合も欠航できるように規制を緩和する要望が出されています。ただ、乗客が少ないという理由で欠航を認めた場合、利用者の利便性を損なうことになります。 このため国土交通省は、航空券を買った人にいつまでにどういう手段で連絡するのかや、代わりの交通手段を確保できるかどうかなど、有識者の意見を聞きながら慎重に検討を進めることにしています。
かつて利用客が少なく低迷していた、静岡空港が中国人観光客でにぎわっている。東京や関西の離着陸枠が限界に近づくなか、空いていた静岡空港が中国の航空会社の目にとまった。今年に入り、地方空港では屈指の路線数を誇るまでになったという。 10月上旬、空港ロビーには炊飯器などの荷物を抱えた中国人団体客が搭乗を待っていた。中国人の女性添乗員(36)によると、静岡空港経由で北海道、東京を回ったという。「秋葉原の電気街と静岡・御殿場のアウトレットモールが喜ばれた。高品質の日本製品、きれいな街などが日本観光の人気の要因です」 中国・武漢から来た女性会社員章丹英さん(55)は、北海道や東京の洋菓子、美容用品や虫よけなどの薬品を詰め込み、はち切れそうな袋を手にしていた。「静岡便はとても便利で運賃も安い」と話した。 静岡空港は、首都圏に近いため… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます
国内3位の航空会社、スカイマークの経営に暗雲が立ち込めている。きっかけは、欧州航空機メーカー大手のエアバスが、スカイマークと結んだ超大型機「A380」の売買契約を解除したことにあった。さらに2014年4~6月期の決算では約57億円の最終赤字に転じた。今後は約700億円とも言われる違約金をエアバス側に支払わねばならない。 2012年3月期決算では売上高803億円、営業利益153億円を記録し、最高益を叩き出したスカイマーク。それがわずか数年で危機的状況に陥った。 1998年の就航当初からスカイマークの経営を分析してきた航空経営研究所の赤井奉久所長は、「最高益を叩き出した2011年度には今の苦境の兆しがあった」と説明する。どこでスカイマークは間違ったのか。赤井所長が寄稿する。
北海道エアシステム共同運航好調 平均搭乗率73% 集客下支え (01/31 06:25) 北海道エアシステム(HAC)が昨年7月から行っている日本航空との共同運航(コードシェア)が好調だ。同12月までの半年でHACが日航に提供した座席数は1便(36席)平均4・6席と1割強程度ながら、日航側の平均搭乗率は73・0%と、HAC全体の搭乗率(59・6%)を大きく上回り、HACの集客を下支えした。 コードシェアの座席数は路線・便ごとに異なり、HACは公表していない。日航も12月以降は割り当て座席の発表を取りやめたが、日航は「12月も(日航販売分の座席数は)11月までと同様の傾向だった」としている。 日航の輸送実績(昨年7~11月)によると、日航分の1便平均の割当座席数は、丘珠―釧路線が7・3席で最も多く、丘珠―三沢線は5・2席、函館―奥尻線は5・0席。主力の丘珠―函館線は3・1席、丘珠―利尻線は2
日本初の格安航空会社(LCC)として、2012年3月から就航しているピーチ・アビエーション。関西国際空港(大阪府泉佐野市)を拠点に、ピンクを基調にしたカラーリングの機体を飛ばしている(2013年末時点で国内9路線、国際5路線)。初フライトから3年目を迎える2014年は、沖縄の那覇空港に第2拠点を設ける計画も進行中だ。 関空を拠点とするピーチのビジネスモデルは当初、多くの専門家から「失敗する」と酷評を受けていた。ところが、これまでの平均搭乗率は約85%という高水準で推移。成田国際空港を拠点に、同じく2012年に就航した和製LCCのジェットスター・ジャパンやバニラ・エア(旧社名はエアアジア・ジャパン)に比べて、「頭一つ抜けている」との評価に変わっている。 ピーチはライフスタイルを変えるツール ――ピーチは就航開始から約1年半後の2013年9月に、累計搭乗者数300万人を達成しました。 当初計画
大々的に宣伝されるお得なチケットで旅行業界を席巻するLCC。しかし今回、本誌取材チームがまさかの受難。その時、LCCの対応は? 編集香山の場合 知らない間にフライト時刻が変更 8月7日、午後6時30分、成田発、新千歳行きジェットスタージャパン117便に乗るべく、ライター竹田聡一郎と私、編集香山は、成田空港へと向かっていた。 ジェットスターは、厳密なチェックイン体制を取っており、30分前にチェックインをしないとキャンセル扱いになるという。やや余裕を持って空港へ向かったのだが、結局空港に到着したのは、出発の44分前。午後5時46分だった。 ふと見るとチェックインカウンターの向かい側に自動チェックイン機があったので、そちらに向かう。初めて扱うオレンジ色の機械に少し戸惑いながらも、搭乗便などの必要情報を入れていくと、一枚の紙が吐き出されてきた。紙には「これは搭乗券ではありません。このチケットをチェ
成田空港を拠点に3日就航した格安航空会社(LCC)のジェットスター・ジャパンは28日、機体に鳥がぶつかる「バードストライク」の影響により、成田―那覇間を往復する2便を欠航させた。 欠航はこれで3度目。同社は新千歳便なども含め4路線をわずか3機(いずれも180人乗りの同型機)でやりくりしているため、機体に何か異常があると影響が大きくなりやすい。利用客からは「もうLCCには乗らない」と不満の声も上がった。 バードストライクの被害は同日朝、那覇空港到着後の機体の点検作業で見つかった。夜間に滑走路を照らすための前脚付近のライトが破損し、血も付いていたという。 同社は那覇空港に整備士を置いておらず、成田空港の整備士を他社便で派遣するなど整備に時間を要した。折り返しの成田便(乗客156人)は約8時間遅れの午後5時51分にようやく那覇を出発。この影響で、午後2時20分成田発の那覇便とその折り返し便が欠航
2012年06月30日02:05 (あれが)最後のパラサイト・ファイター(とは思えない…) カテゴリ実験機・計画機USA! USA! 2005年に機密解除がなされた米空軍の「マイクロパラサイトファイター」計画のPDFを発見→■ 本計画は1972年11月に空軍システム軍団、AFFDL(Air Force Flight Dynamics Laboratory)の打診に応じたボーイング社が1973年9月に提出したもので、同社の747型機に小型の戦闘機を搭載して長距離展開を図る「MICRO-FIGHTER / AIRBORNE AIRCRAFT CARRIER CONCEPT」である。 XF-85などとは異なり、搭載母機(戦略爆撃機)の護衛戦闘機ではなく、あくまで「戦闘機の長距離展開」を目的としているのがミソである。 比較図。 この図で問題とされているのはエンジンの種類による搭載母機の航続距離なん
女性パイロット・・・かっこいいじゃ、ありませんか。 私はパイロットになる夢を捨てざるを得なかった男です。 それを、叶えた女性パイロット達のお話です。 まずは日本人女性パイロットからご紹介しましょう。 『飛行家をめざした女性たち』平木國夫著 新人物往来社 戦前14人の日本人女性パイロットを紹介した本です。今でも珍しい女性パイロット、あの戦前の日本の状況でパイロットになる事がいかに大変だったか想像に困難はありません。 最初の女性パイロット兵藤精から14人のパイロットを筆者が丹念に調査した好著です。 第1号女性パイロット兵藤精については 『民間飛行家第1号たちの生涯‐イカロスたちの夜明け』平木國夫著 グリーンアロー出版社 にも同じ内容で掲載されています。 上仲鈴子については 『民間航空を飛躍させた草創期の飛行家たち‐黎明期のイカロス群像』平木國夫著 グリーンアロー出版社 「女
北海道の地図を眺めていたら、見慣れない文字が目に入った。 小樽市の西隣、余市町というところに「北後志離着陸場」と書かれている場所があったのだ。調べてみると、正式名称は「北後志農道離着陸場」というらしい。農道なのに、飛行機が飛び立ったり着陸したりできる場所なのだろうか。 気になったので、どんなところか見に行ってみた。
神戸市は、開港5年を迎える神戸空港の管理収支について、11年度予算案で市の企業会計「新都市整備事業会計(新都市会計)」から資金を繰り入れる方針を固めた。空港本体の建設に関する11年度の市債償還費が約16億円に上るが、日本航空の撤退などで収入が不足する見通しで、初めて「独立採算」を維持できなくなった。 同空港は開港後3年間は黒字で、財政調整基金に積み立てた。しかし着陸料などの収入減で4年目から赤字となり、基金を取り崩して対応。10年度末で基金残高は約1億1900万円まで減る見込みだ。さらに日本航空が昨年5月末で撤退。スカイマークが増便しているが、小型機のため着陸料などの減収を賄えていないのが現状という。 市は、空港本体の建設関連で約267億円を起債。残高は09年度末で約256億円に上っており、11年度は約16億円の償還が必要だ。新都市会計は、同市のポートアイランドや六甲アイランドなどの開発事
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