奄美大島(鹿児島県)では、希少生物アマミノクロウサギを保護するため、昨年7月から環境省の主導で、森に生息する野生の猫を捕獲する「ノネコ管理計画」が始まった。“クロウサギを捕食する害獣„として捕獲されたノネコは、引き出しがない場合、1週間で殺処分となる。引き出されたノネコの譲渡先家庭を訪ねてみると、ごくふつうの猫がそこにいた。 (末尾に写真特集があります) 不思議キャラ、ゆわんくん ちょっと垂れ目がチャームポイントの「ゆわん」くんは、推定1歳。この2月に、神奈川県に住む萬浪(まんなみ)一貴(かずき)・友恵夫妻のもとにやってきたばかりだが、夫妻の愛情を一身に浴びて、家じゅうを飛び跳ねていた。 初代猫をなくして1年。譲渡先募集中の保護猫の説明に「ノネコ」の文字を見たとき、友恵さんは首をかしげた。「最近はノラ猫のことをノネコっていうのかしら」 写真を見ると、流し台でくつろいでいて、おもしろそうな子