憎悪犯罪、全力で闘おう 19人が殺害された相模原市の事件は障害者を狙った典型的な「憎悪犯罪」(ヘイトクライム)だ。特異な人間が起こした突発的な事件ととらえるべきではない。憎悪犯罪には必ずそれを容認する社会の闇が背景にある。「障害者は生きていても意味がない」という主張と闘う姿勢を明確に示さなければならない。 一般的に「憎悪犯罪かどうか」については慎重な判断が必要だ。動機はさまざまであり、複雑に絡み合っていることも多い。しかし、今回の事件について言えば、実行を予告した手紙の内容など事前の主張、実行方法、実行後の供述などが障害者を標的にする点で一貫しており、憎悪犯罪と言わざるを得ない。