日本とロシアの間で様々な対話が始まっています。日本と中国、韓国が領土をめぐり対立を深める中で、ロシアが、何故今、日本との関係強化に動き出したのでしょうか。 今日は中国を強く意識して地政学的な外交戦略を構築し、日本に向かって動き出したプーチン大統領の戦略について考えてみます。 野田総理とプーチン大統領は先月のウラジオストクでの首脳会談で12月を目処に野田総理がロシアを公式訪問することで合意しました。 その後の日ロの主な外交交渉、対話です。 先月のロシア正教のキリル総主教、今週のパトルシェフ安全保障会議書記さらに来月、経済政策を統括するシュワロフ第一副首相、いずれもプーチン体制の屋台骨を支える重要人物です。 尖閣諸島をめぐる日中の対立が激化したにも関わらず、ロシアは日中、日韓の対立についてはどちらに与することもなく中立を厳守しています。 中国と対立した日本は自然とロシアに向かってくる