10月4日、フェイスブックの利用者は世界で10億人に達した。しかし、その急速な成長とは裏腹に、フェイスブックは厄介なビジネスモデルの上に成り立っている。米カリフォルニア州メンロパークの本社で5月撮影(2012年 ロイター/Beck Diefenbach) フェイスブックの利用者は世界で10億人に達した。世界人口の7分の1に相当するなど、にわかには想像できないほどの数だ。世界中全ての人がインターネットにアクセスできるわけでもない。10億人という数字は、今年初め時点の推計ネット利用者のほぼ半数に当たる。 しかし、その急速な成長とは裏腹に、フェイスブックは厄介なビジネスモデルの上に成り立っている。利用者が共有する情報を広告やマーケティングに利用しようとすればするほど、利用者からはそっぽを向かれるというジレンマだ。 フェイスブックは「友達」を再定義したように、公私の境界線を押し広げようとしている。