Point ■イェール大学が、遺伝子操作したオスの蚊を野生のメスと交配させることで、子孫繁栄を妨害する実験結果を報告 ■27ヶ月に及ぶ実験期間のうち、最初は蚊の減少が見られたものの、18ヶ月後にはもと通りの数に戻っていた ■さらに、強い殺虫耐性を持つハイブリッド種が誕生したと報告されている
2019年からの世界 人類の未来 人類の覚醒と真実 地球という場所の真実 [衝撃] ミツバチは花の蜜や花粉を食べているのではない。彼らは食糧としての微生物がいなければ生きていけない「肉食」であることが判明。そのことから、ハチの大量死が「殺菌剤」と関係する可能性が浮上 2019年8月23日の米サイエンティフィック・アメリカンより ・Scientific American 人間と同様に、ミツバチもまた「微生物に生かされている」という事実 最近、ミツバチの大量死があまりにも加速していて、たまにそのことを記事で取りあげさせていただくことがあります。 ミツバチの大規模な減少に対して、最も一般的に主張されているのが、農薬であるということがあるのですが、最近の以下の記事などでも取り上げていますが、どうしても、農薬が主要な原因と考えるには無理があるとは感じていました。 いったい何が世界中のミツバチを殺して
哺乳類のオスメス有性生殖の場合、排卵の周期が重要になってくる。なぜなら、メスが排卵した後の卵子にオスの精子が受精して子が生まれるからだ。中にはネコ科の動物のように交尾という刺激が排卵を引き起こすタイプの種もいるが、排卵の周期がわからなければ交尾のタイミングもわからず、受精する確率は低くなるだろう。 ヒトは発情期を隠す 我々ヒトもそうだが、排卵に交尾刺激が必要ではないタイプの動物を自然排卵動物と呼ぶ。この種の動物は、メスがオスに対して発情というメッセージを送り、受精して妊娠する確率の高い時期を知らせる。 発情の種類は動物によって多種多様だ。マウスの発情期間は約1日で約1週間の周期で繰り返され、イヌ科の動物の場合、発情期間は約1週間で年に一回か数回程度の頻度で現れる。発情期以外、普通この種の動物は交尾しない。しても無駄だからだが、発情期間が長い動物の場合、その期間内に受精する確率が低い期間が含
外来種の「アフリカツメガエル」が和歌山県田辺市で大繁殖している。もともと生息していた昆虫を襲って食べるため、生態系への悪影響が心配されている。この2年半余りで約4500匹が捕獲・駆除されたが根絶は難しいのが実情だ。 田辺市にある鳥の巣半島。ため池に沈めていた網を引き揚げると、黒っぽいカエルが数十匹、バチャバチャと跳ねた。後ろ脚に大きな水かきとツメがある。アフリカツメガエルだ。 網は地元の和歌山県立田辺中学・高校の生物部の生徒たちが仕掛けていた。「このため池で見つかったことはなかった。生息場所がまた増えてしまった」。生物部顧問の土永(どえい)知子教諭(57)が表情を曇らせた。 きっかけは2007年。和歌山県在住の自然写真家、内山りゅうさん(54)が、見慣れない姿のオタマジャクシが泳いでいるのに気付いた。その後の調査でアフリカツメガエルの成体も多数見つかるようになった。生物部の調査では、半島で
オーストラリア・ニューサウスウェールズ州の飼育施設で撮影したタスマニアデビル(2012年4月27日撮影、資料写真)。(c)AFP/GREG WOOD 【8月31日 AFP】悪性の顔面腫瘍で個体数が大幅に減少したタスマニアデビルは、非常に急速な遺伝子進化を通して絶滅の危機から立ち直りつつあるとみられるとの驚くべき研究結果が30日、発表された。 オーストラリアのタスマニア(Tasmania)島にのみ生息する、イヌほどの大きさの夜行性の肉食有袋類で絶滅危惧種に指定されているタスマニアデビルについて、20年前に顔面腫瘍が発生した前後の294個体のゲノム(全遺伝情報)を詳細に比較した結果、ほんの4~6世代の間に、7個の遺伝子に種全体に及ぶ適応進化が起きていることが明らかになった。7個のうちの5個は、哺乳類の免疫力とがんへの抵抗力に関連する遺伝子だ。 英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ(Natu
わたしたちの視覚には「色」がある。だから、色があるのは当たり前と思うかもしれないけれど、色覚を持たない動物も多い。なぜわたしたちには色覚があり、どのように進化してきたのか。魚類から霊長類まで、広く深く色覚を追究している河村正二先生の研究室に行ってみた! (文=川端裕人、写真=内海裕之) ヒトの、ひいては脊椎動物の色覚について、前回は基礎固めをした。 網膜にある視細胞には、桿体(かんたい)と錐体(すいたい)があって、桿体は薄暗いところでの「薄明視」用、そして、錐体は明るいところで働き、色覚に関係している。 視細胞が光を感じ取るには、視物質が必要で、その視物質はオプシンというタンパク質と、レチナールという色素でできている。 レチナールの方は、脊椎動物ではだいたい決まったものが使われるので、様々な色覚の違いは、主にタンパク質のオプシンのバリエーションによってもたらされる。 ヒトの錐体は、赤、緑、
「新編世界イカ類図鑑」の表紙。イカが逆さまのように見えるが、学術の世界ではこれが標準だ(東海大学出版部提供) イカは三角頭巾のある方が頭側で、こちらを上に表示した方が良いのか、あるいは逆か――。 イカが「市の魚」の北海道函館市で、ちょっとした“議論”が起きている。10日からは、イカやタコなどを研究する世界の頭足類学者の国際シンポジウムも函館で開かれる予定で、シンポを機に一般の論議も深まりそうだ。 シンポ開催が決まった後の今年4月、米ミネソタ大学の中島隆太准教授(現代芸術)が作成した大会ロゴマークの素案が、各国の学者にインターネットで回覧された。三角頭巾を上にした図案だったが、国内外の学者からは「少し違うぞ」との忠告が続出。中島さんは、一般にゲソと呼ばれる腕の部分を上にした図案に作り直した。 中島さんは「当初の図案は日本の一般的なイカのデザインを意識した」と説明。そのうえで、「今回は専門家の
シジミチョウの幼虫を寄生バチから守るアリは、幼虫の作る蜜を通じて、行動を操られていることが分かったと、琉球大などの研究チームが発表した。 蜜を吸ったアリは、脳内で神経伝達物質「ドーパミン」の分泌量が3分の1に減り、大きく口を開けるなど攻撃的になるという。 シジミチョウの仲間の多くは、幼虫が糖などを含む甘い蜜を作って、アリを集めることが知られている。アリは幼虫がサナギになるまで一緒に暮らし、この間、寄生バチなどの攻撃から守る。研究チームは、シジミチョウの一種「ムラサキシジミ」の幼虫と共生するアリについて詳しく調べた。 研究チームは「蜜は栄養源としてだけでなく、薬物のようにアリの脳に働きかけると考えられる」と説明している。
聞きたかったけど、聞けなかった。知ってるようで、知らなかった。日常的な生活シーンにある「カラダの反応・仕組み」に関する謎について、真面目にかつ楽しく解説する連載コラム。酒席のうんちくネタに使うもよし、子どもからの素朴な質問に備えるもよし。人生の極上の"からだ知恵録"をお届けしよう。ふと気配のようなものを感じて振り返ったら、背後に人がいた。あるいは、誰かがこっちに近づいて来るところだった……。こ
昭和の初めに日本からの移民とともにハワイ諸島に渡り野生化したウグイスについて、80年ほどの短い期間にさえずり方が単純になっていることが、茨城県つくば市の研究施設の研究で明らかになりました。 それによりますと、昭和の初めごろに日本の移民がハワイに持ち込み野生化したウグイスの子孫の声紋を分析したところ、日本のウグイスに比べて周波数の変化が乏しく、さえずりを構成する音の数が少なくなっていることが分かったということです。 例えば「ホーホケキョ」というさえずりが、ハワイのウグイスでは「ホーホケッ」となり、縄張りを主張する際のさえずりも日本のウグイスに比べて抑揚が少なく、単純になっているということです。 鳥類がさえずりに変化を起こすのに80年という期間は極めて短いということで、濱尾さんは「ウグイスの複雑な鳴き声は縄張りの形成や雌を引き付けるのに有利だとされるが、争いが少ない島の環境の中で短期間に変化し
九州大学総合研究博物館助教 丸山宗利 昆虫は世界で100万種以上が知られています。この時点であらゆる生物の中で最大の一群ですが、実際にはさらにその数倍は存在すると言われています。 種というのは生物を認識する重要な単位で、基本的に種が異なれば、姿形や生活環境、習性が異なります。昆虫の場合、それが100万種も200万種も存在するのですから、それだけの数の生活があるということです。そして、その莫大な多様性の結果として、私たちヒトが思いつくような行動、文化的な行いは、たいてい昆虫のどれかが行っているという事実があります。 今日はアリを例にして、さまざまな驚くべき事象を紹介していきます。 世界に2万種以上がいるとされていて、しかも、生物量というのですが、生物すべてをかき集めた重さが、ある地域では、全脊椎動物、すべての哺乳類やトカゲよりも、圧倒的にアリのほうが多いことがわかっています。とくに熱帯
日本のミジンコはアメリカから来た外来種で、たった4個体からの直系子孫だった──東北大学大学院の研究チームは、日本に生息するミジンコのDNAを調べた結果、意外な結果が分かったと発表した。うち2個体は黒船来航以前に侵入したと見られ、どんなルートで日本にやってきたのかなど、小さな生き物が大きな謎を投げかけている。 ミジンコは大きさ数ミリの甲殻類。雌だけで繁殖する「単為生殖」を行うが、環境が悪化すると雄を生み、有性生殖を行って、乾燥にも耐える「休眠卵」を産む。 東北大学大学院生命科学研究科・占部城太郎教授の研究チームは、国内300カ所以上のため池や湖で調査し、採集したミジンコのミトコンドリアDNAと細胞核DNAを解析した。 その結果、母親から子へほぼそのまま受け継ぐミトコンドリアDNAには4つのタイプが見つかり、それぞれ北米のミジンコとよく似ていた。また細胞核DNAからは、日本には生息していない北
なんと妊娠していた超巨大淡水エイ。(Photograph by Ocean Mysteries with Jeff Corwin, Litton Entertainment) タイのメコン川で調査をしている科学者が「巨大な」発見をした。淡水魚の世界記録レベルの巨大淡水エイが捕獲されたのだ。場所はバンコクから1時間ほどにあるアンパワーという地区の水深20メートル地点である。 計量を手伝ったチュラロンコーン大学の教授で獣医師のナンタリカ・チャンスー氏によれば、そのエイ(学名:Himantura polylepis または H. chaophraya)は、幅2.4メートル、体長4.3メートル、体重は318キロから363キロと推定された。体重が推定値なのは「あまりに大きく、そして、扱いにくかったため、傷つけずに計量できなかった」せいだとナショナル ジオグラフィックのフェローでネバダ大学教授のゼブ・
ウミウシ光合成、謎に迫る=藻類から葉緑体、遺伝子も?−取り込み利用・米大チーム 米東海岸のウミウシ。藻類から葉緑体を取り込んで光合成するが、大昔に必要な遺伝子も取り入れ、代々受け継いでいる可能性がある(米ウッズホール海洋生物学研究所、パトリック・クルーグ博士提供) 米東海岸に生息するウミウシの一種が藻類を食べて葉緑体を体内に取り込み、光合成でも生きられるのは、葉緑体を機能させる遺伝子も大昔に取り入れて代々受け継いでいるためである可能性があることが分かった。米サウスフロリダ大のシドニー・ピアース名誉教授らが15日までに米生物学誌バイオロジカル・ブレティンに発表した。 ウミウシは貝殻のない貝の仲間。葉緑体を取り込み利用する現象は1960年代に発見され、日本を含む各地のさまざまな種で確認された。餌がないと光合成だけで半年以上生きることもある。 葉緑体はかつては独立した細菌であり、DNAを持つ
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