2012年は、日本ではローコストキャリア(LCC)元年といわれているらしい。では、スカイマークやエアドゥは、何だったという疑問も残るが、毎日のように、日系のLCCの話題がメディアに取り上げられ、サービス簡素化およびコスト削減による運賃廉価のメリットが取り上げられている。また、それは、停滞した日本の経済の起爆剤のようにも取り扱われている。 もちろん、安全でかつ安価に航空輸送機関によって、日本国内だけでなく、アジア各国と結ばれることは、人や物の行き来が増え、喜ばしい限りである。人と人の時間距離が縮まることは、航空輸送の利点であり、メディアや学術者によってそのメリットが論じられることには、全く意義はない。 しかしながら、それ以外の問題も起こりうる可能性があり、それに対する体制がとられているか、また、それについて十分に議論されまた準備されているか、疑問に思う。そこで、LCCの予想される効果について