JALの新経営体制が発足、1日就任会見が行われた。 1月30日に78歳になった稲盛和夫新会長は、本人も「高齢だから週に3、4日の勤務で」と言っているように、パートタイム会長職のようなもの。主に“精神的支柱”としての役割を担うことになる。 実質的な経営トップは、54歳の大西賢新社長だ。JALでは過去最年少での社長就任となった。東大工学部を卒業し、78年に日本航空入社。成田整備工場点検整備部を皮切りに技術畑を歩み、整備企画室部長などを経て、09年6月から日本エアコミューター(JAC)社長。ジャンボ機の1等航空整備士の資格を持つ。85年の御巣鷹山墜落事故では、地元の女子高体育館で遺体の保護にあたったという。「スポーツが好きで、東京マラソンは2回完走。50歳から始めたゴルフに目下ハマっているそうですが、しばらくはゴルフどころじゃないでしょうね」(経済誌記者)●真面目で純粋な整備マン 家族は妻と1男