環境省と気象庁は12日、地球温暖化が進んだ場合、今世紀末に降る雪の量がどう変わるかの予測をまとめた。北海道で一部増える所があるが、ほぼ全国的に減少する。特に東日本の日本海側では激減する可能性があるという。 いまのままのペースで温室効果ガスの排出増が続いたときのシナリオで計算したところ、今世紀末(2080~2100年平均)の日本国内の平均気温は4・4度上昇する。それに伴って、雪が降る量は、全国平均で現在(1984~2004年平均)の年130センチから57センチ減少する。地域別では、最も減少幅が大きい東日本の日本海側で、現在の272センチから146センチ減って半減する結果になった。 温暖化によって大気中の水蒸気は増える。寒さが厳しい地域では多少気温が上がっても雪が増えるが、多くの地域では雨に変わってしまうという。