庶民の学校といえば「寺子屋」としてその名は有名ですが、じつは江戸では「寺子屋」とは呼んでいなかったそう。「手習(てならい)」「手習指南所」「手跡指南(しゅせきしなん)」「筆道稽古(ひつどうけいこ)」などと呼んだんだとか。 ですが、ここでは一般に使われる「寺子屋」で話をすすめていきましょう。ちなみに、「寺子屋」という名称は、江戸時代より前の中世に寺が教育の場として使われていたことの名残なんだとか(諸説ありますが)。 寺子屋の授業風景をちょっと見てみましょう。 (『文学ばんだいの宝』一寸子花里 画) こちらは、男女別の寺子屋風景を描いたもの。たくさんの子どもたちが勉強中ですが、机の向きはバラバラだし、勉強に来ている子どもたちの年齢もかなりマチマチです。 先生はどこかというと、画像左奥と右奥に座っています。それにしても、子ども同士でふざけたり、先生にイタズラしたり、無法地帯です。 寺子屋は「現代