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ブックマーク / d.hatena.ne.jp/FUKAMACHI (21)

  • 原発の街を歩く・敦賀 - 深町秋生の序二段日記

    しばらく「原発銀座」と呼ばれる福井県をうろついていた。また旅に出たのだ。 福島の原発事故で痛感させられたのは、自分の知識のなさだった。原発がドカンと爆発したその日、さすがにイソジンは「アホくさ」とスルーしたけれど、昆布は思わず買ってしまった。その日の夕は、昆布ダシの鍋物だった。 隣県の土地がこの事故によって、あっという間に汚染されてしまった。浜通りは冬でも暖かく、いわき市などは東北なのにヤシの木が植えられている。雪で気が狂いそうなときは、とりあえず温暖な浜通りによく避難していた。 その豊かな土地が一瞬にして危機に陥った。その原因となった原子力発電所とはなんだったのだろう。今さらながら、一から勉強したくなって、日々の仕事をしつつ福井の敦賀市に向かった。 敦賀市には、敦賀原発や問題の多い「もんじゅ」や廃炉した「ふげん」がある。その隣の美浜町にも美浜原発がある。原発が集中している地域で、原発関

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  • 震災後の仙台を歩く - 深町秋生の序二段日記

    仙台のワッシュ君(id:washburn1975)に会ってきた。 「高速道路も通ったし、ガスコンロか灯油を持ってこうか?」と言ったら、「電気も水道も復旧したし、うちは灯油を使ってないんですけど、とりあえず映画秘宝読みたいです」 という答えが返ってきたので、今月の秘宝やマンガを持って仙台に行ってきた。 仙台空港近くを通る仙台東部道路を通った。仙台平野の沿岸部を走る高速道路だが、巨大津波がこの道路にまで届いたらしく、道路周辺の田んぼや家は泥と瓦礫と化していた。東部道路自体も、あちこちに凸凹ができている。 ワッシュ君が「あの道路周辺はこの世の地獄です」と言ったが、当に地獄だった。田んぼにはひっくり返った車や漁船、ねじれた自販機が転がり、油にまみれた粘つく泥が瓦礫と一緒にすべてを埋めつくしていた。 名取インターチェンジ周辺は瓦礫と泥の山に埋もれていた。それでもETCを出ると「割引1000円」とい

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    Doen 2011/03/29
  • 今もこれからも、すてきないい町 - 深町秋生の序二段日記

    三陸の旅を終えて以来、虚脱状態が続いている。 山形が停電から復旧し、テレビやネットで情報を追い続けていたが、この世のものとは思えない津波の映像に震え、ぶらぶら歩いていた釜石の商店街が波に呑みこまれ、あとはもうひたすら恐ろしかった。 地震当日の午前中は、宮城県松島のカフェで原稿を書いていた。午後に山形で用があり、久々に帰郷したところで地震に遭った。その用事がなければ、「いいところだな」と、太平洋岸の町をうろついていたと思う。 最近は、ずっと旅をしていた。 三陸をうろつく前の週は、福島の郡山やいわき市に。海を見ていると、原稿執筆のモチベーションが維持できるという理由で、今年の冬は沖縄や福島、仙台、三陸をぶらつきながら、わりとストイックに原稿に向かっていた。旅をしながら、同時にカンヅメでもあったのだ。 プライベートな空間では原稿がまったく書けないので(個室に入るとロクなことをしない)、家には帰ら

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    Doen 2011/03/16
  • 石原慎太郎の目指すもの「嫌悪の狙撃者」 - 深町秋生の序二段日記

    とある仕事で、話題の人物・石原都知事のを読み返していた。 石原慎太郎の小説は、肌にあうものが少なく、代表作のひとつ「太陽の季節」も、「どうです! 若者らしいでしょう!」という押しつけがましさが嫌だった。 もっとも昔の青春小説なのだから、そう感じるのもしょうがないけれど、「太陽の季節」に限らず、まず既成モラルへの挑戦というテーマうんぬんの前に、ヨット、ボクシング、モーターボート、ナイトクラブ、親分の息子とつるんで豪遊とか、体育会系で友人自慢な感じが鼻持ちならず、なにかといえば金持ち大学生であったりとか、職業が医者という設定なども気にわなかった。「ヨットなんか知らねえよ、タコ!」というか。 もうひとつの代表作・長編「化石の森」にしても、長すぎて読めなかったが、とにかくドストエフスキーがやりたかったんだろうなあと思った覚えがある。 そんなわけで合わない作品が多いけれど、数年に一度は読み返して

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  • アナーキーな自警団「サマーウォーズ」 - 深町秋生の序二段日記

    日テレで話題のアニメ『サマーウォーズ』を見た。 かなりネットで大評判になった作品であって、いまさらなにを言っても周回遅れ感がつきまとうだろうが、感想を書いておく。テレビ版はかなりカットした部分も多いらしく、とんちんかんな指摘になるかもしれないが。 演出や派手なCGには目を見張ったが、シナリオに欠陥があるのか、思想が受け入れがたいからか、この世界にうまく入り込めなかった。 数学オタクの高校生、小磯健二は数学オリンピック日本代表の座をあと一歩で逃し、しょっぱい夏休みをすごしていたが、マドンナの夏希先輩からバイトを持ちかけられ、一緒に彼女の故郷である長野まで旅行する。なんと婚約者のフリをしてくれとの驚きの依頼で、彼女の実家に行ってみると、そこには何世帯もの大家族が待っているのだった。90歳にもなる夏希の曾祖母で陣内家の当主に挨拶をするが、おりしも仮想空間“OZ”のパスワードを解いてしまったことか

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  • 相撲部屋経営ゲーム「スモつく」 - 深町秋生の序二段日記

    さて選挙報道に埋没した感のある相撲だが、ここ最近はずっと興奮させられた。今までよくわからなかった相撲界の内部も、だいぶ明らかになってきたというか。相撲についてあれこれ考えていた。 今回の名古屋場所には新弟子がひとりしか来なかったようだが、若者の目をもっと意識して、ゲーム界に進出するのはどうだろうか、などと。「サカつく」があるなら「スモつく」があってもいいのではと。サッカークラブではなく、相撲部屋経営シュミレーションゲームだ。ぐっとリアリティのある世界を構築したいところ。 部屋の弟子たちがどんどん関取になって出世していけば、部屋も潤うというシステムだが、たくさんの罠が待ち受けている。お小遣いをたんまりくれるタニマチの実業家はじつはヤクザだった、というのはまだ序の口。増長しきった弟子に部屋のなかをしっちゃかめっちゃかにかき回されることもある。ちなみにそんなワンパクの弟子に相撲道のなんたるかを教

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  • おらが街の坂本龍馬ぜよ - 深町秋生の序二段日記

    「坂龍馬が好き!」というやつはおおかた暑苦しい体育会系か、「ビッグトゥモロー」なんか読んでる権力志向(趣味は自己啓発の大人買い)、筆文字で壁にポエムを大書したがるラーメン屋オヤジ系と相場が決まっていて、龍馬イヤーの今年はもううんざりしている。 とはいえ坂龍馬に罪はないし……じつは……龍馬関連の話は好きだったりする。先日の「龍馬伝」もフジ系の龍馬暗殺ミステリー特集番組もばっちり見ていたぜよ。ははは。龍馬うんぬんというよりも、幕末という時代の血なまぐさい殺戮の物語はなにを読んでもやっぱり興奮してしまう。不逞な浪人をよってたかって斬り殺す新撰組(田舎者、成り上がり、異様に厳しい規則、そろいの制服、リンチ内ゲバなど、どっから見てもDQNな暴走族にしか見えないところに好感がもてる)もいい。 地元高知が盛り上がるのは当然として、週刊ポストの駅弁特集に「伊豆下田、伊豆龍馬飛翔会席膳」という弁当を見

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  • ゲームのなかの奇妙な日本 - 深町秋生のベテラン日記

    最近、プレステ3の「龍が如く3」(最近「4」が発売された)をやったのだけれど、ずいぶんと奇妙なストーリーだった。今日はゲームの話。 渡哲也や中村獅童など、毎度大物俳優陣が登場するセガの大プロジェクトゲームなわけだが、「3」のストーリーはかなりひどかった。沖縄で主人公の桐生さん(高倉健とセガールが同居したようなスーパー元極道)が孤児院経営をなさっているところからスタート。 通常、そういう児童養護施設経営なんて穏当な世界とはプロローグあたりでおさらばしてもらって、あとはアダルトな歌舞伎町や沖縄繁華街でたっぷり暴力三昧と突き進んでほしいのだが、そこらへんはやっぱりマニアックな臭いの残る我らがセガゲー。いつまでもいつまでも孤児院経営を続けるうえに、育てている7〜8人のガキンチョには全員個性が細かく用意されていて、さして知りたくもないガキどもの悩みやコンプレックスに耳を傾けたり、喧嘩を止めたり、家出

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    Doen 2010/05/09
  • その常識はいかがなものかと思うのは私だけ? - 深町秋生の序二段日記

    だいぶ前になるが、ブログ界で女性の自衛に関する議論がヒートアップしたときがあった。 曽野綾子氏の産経新聞オピニオンの欄で「女性は夜出歩くときは用心せい」と書いたやつ。いろんなエントリを読んだのだが、ひとつ「おや?」と思う文章があった。 http://biglizards.net/strawberryblog/archives/2009/12/post_972.html(In the Strawberry Field:エントリー “遅ればせながら、曾野綾子さんの「用心すること」エッセーについて”) コンサバな内容うんぬんについての話ではなく、文章そのもののスタイルに引っ掛かりを覚えた。覚えたというよりある意味ほれぼれしたというか。 早々に「左翼のフェミニスト」とレッテルを貼り、「おれは議論なんかするつもりはなく、ただカラオケがしたいんだ」という意思表示が示される。ご人も「議論の余地はない」

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    Doen 2010/04/06
  • 変な造語で支持者減 - 深町秋生のベテラン日記

    政治系ブログを読んでいて、首をひねることが多い。なんでかねえ。 政治系であるからして、「自分の考えを広めたい」「支持者を増やしたい」という野望に満ちている世界だけれど、「当に増やす気があるのか?」と疑問に思うときがある。というのも狭いフィールドにしか通用しない「一元さんお断り。会員制オンリー」みたいな気持ちの悪い造語がやたらと多いのだ。来なら広く支持者を獲得しなければなければならないジャンルだというのに。 なにしろ政治系であるから当然もめる。議論になる。議論にすらならなくて罵詈雑言が飛び交う世界(もっぱらそれが主流か)でもあるから、レッテル貼りや揶揄や中傷の道具として造語が日々生産されている。なかには出来がよくて感心させられることもあるが、まあたいていは気持ち悪い。 たとえばどんなに説得力のあるエントリに出会っても「マスゴミ」という無神経な造語をやすやすと使う文章を信用しない。もともと

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  • アディダス、皇居を焼き払う - 深町秋生の序二段日記

    表現者として、日人として、やっぱりそりゃ許されるならチャレンジしたいのはやんごとなきお方方面のお話なのだが、深沢七郎の事件などもあって、なにかと難しい……。 というふうに煩悶していたらなんとアディダスとスターウォーズがやってくれた。腰が抜けるほどびっくりしたよ。 http://d.hatena.ne.jp/samurai_kung_fu/20091221(デススター・ストライクス・エンペラー!?ゾンビ、カンフー、ロックンロール) 詳しくはこちら。「アディダスがあなたの街にやってくる」というキャンペーン。なんとスターウォーズとのコラボという意欲的なもの。「ダースベイダーがあなたの街をストライク!」というスポーツ用品メーカーらしいなかなか刺激的な作りになっている。 が、さすがダースベイダーというべきか。「この世にエンペラーは二人もいらぬ!」という意志の表れか、皇居をもろにデススターのビーム砲

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    Doen 2009/12/22
  • 深町秋生の序二段日記

    http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090423/crm0904230940006-n1.htm(【SMAP草なぎ逮捕】1人で全裸、「裸になって何が悪い」 (1/2ページ) - MSN産経ニュース) http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090423-00000530-san-soci(草なぎ容疑者、手足ばたつかせ抵抗 シートにくるんで移送(産経新聞) - Yahoo!ニュース) やるじゃない!! 草なぎ君、おれはお前が好きなったぞ!! http://d.hatena.ne.jp/tvhumazu/20090322/p1(草なぎ剛がハマッた「レトロゲーム」激アツ発言集 - はてなテレビの土踏まず) かなりガチなゲーオタだと知ったときから気にはなっていたが、ロハで赤坂の住民たちにお宝ヌードを披露するとは。尾崎みたい

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    Doen 2009/04/23
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    しかしなんのジョークなんだ? http://www.asahi.com/national/update/0415/TKY200904150306.html(asahi.com(朝日新聞社):すき家ゼンショー、告発した店員を告訴「飯5杯盗んだ」) http://d.hatena.ne.jp/plummet/20090415/p2(これはあまりにもないわゼンショー(すき家) - 世界の中心で左右をヲチするノケモノ 【絶対領域散華編】) まあ恫喝以外の何者でもないくだらない手法だけれど、それにしても言うにことかいて、メシ五杯分盗んだからという江戸時代か戦後闇市時代のような内容に慄然としてしまった。すばらしきかな21世紀。 http://www.zensho.co.jp/jp/ir/investor/index.html投資家の皆様へ | IR情報 | ゼンショー ZENSHO) しかしそんなゼ

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    Doen 2009/04/21
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    ま、こんなもんでしょ……。 土曜日にやっていた「テレビ朝日が伝えた伝説のスポーツ名勝負」は基的にはとてもおもしろかった。近鉄対ロッテにおけるジョークすれすれの神がかった大試合。リーグ優勝がかかった7時間を超えるダブルヘッダー。まるでマンガ「アストロ球団」のよう。これは泣けた。 しかしアリ対猪木のあのスタンスはどうか。いわゆるがんじがらめのルールのなかで懸命に真剣勝負をやった猪木。この猪木ベビーフェイス説に乗っ取った物語が大いに不満だった。そのあたりは大傑作「1976年のアントニオ猪木」が詳しい。 アリという超スーパースターに無理難題をつきつけられる猪木という物語。それがのちに猪木側がこしらえたストーリーなのは格闘ファンの間で有名だ。猪木は超エゴイストの人でなしであり、しかし過去のあらゆるカリスマ政治家や宗教家と同じくらいの天才アジテーターで、偉大な肉体表現者でもあった。そして関わった人間

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    Doen 2009/02/09
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    たくさんの人があの事件のお父さんを、「気の毒な被害者の方」という目では見ていないようだ。正直に告白すれば私もだ。 そもそも事件自体も不明な点がたくさんあるので、何一つ断定的なことなど言えるはずもないが、どういうわけか数段階を吹っ飛ばして金田一君ばりの推理を展開しているブログもあちこちにある。そしてこういう騒動も起きた。 http://www.nikkansports.com/entertainment/f-et-tp0-20071121-286130.html(星野奈津子が不適切発言で活動停止処分) 「『絶対にあれは○○の仕業!』という話題で持ちきり」などと書いてしまったらしい。この星野嬢(誰だか知らんが)のうかつさは相当なものだが、あまり責めることができない。なぜならメディアが言ってるのだもの。「あいつは被害者以上の何かさ」と。なんの犯罪なのかもわからないというのに。 犯罪というものは概

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    派遣村に関する騒動を見ていると苦々しい寂しさが湧く。すっかり出遅れてしまったけれど。 で、今が極貧社会なのだという実感が湧いた。それまでだって貧困社会だとは思ってはいたが。 http://d.hatena.ne.jp/kechack/20090109/p1(政治に関心の薄い層に残る自己責任狂 Munchener Brucke) http://d.hatena.ne.jp/Prodigal_Son/20090109/1231512798(個人的にはこういうことをいえる人はすごいと思う。土曜の夜、牛と吼える。青瓢箪。) あらゆる理由をこしらえて、どうにかして派遣村をバッシングしたい。「あそこに集ってるのはアカと怠け者に決まっている! そうであってくれ!」という必死さ。「タバコ吸う余裕があるなんて!」とか当に目のつけどころがすごいと思う。そのエネルギーを横峯さくらのオヤジとか、JK大好き義家先

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    Doen 2009/01/15
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    おすぎです! 仕事ばかりしてたら過労で倒れました。 仕事にしたら暇になると思ったのだけれど。 そんなわけで軽く。 前にも書いたが、速水健朗さんから聞いた話で「アルバムは売れないけど、夏フェスでTシャツは売れる」というのがあった。「コンテンツからコミュニケーションの時代」というやつ。非常に感銘をうけた覚えがある。シニカルに言えば、「おれはこのアーティストをリスペクトしてるんだぜ! ベスト盤しか聴いてねえけど!」みたいな。深く知る気はないけど主張はするぜ! つるもうぜ!という感じ。 で、もうすぐチェ・ゲバラの映画である。「あ、これは」と思ったが、おすぎに先に言われてしまった。 おすぎです! チェ・ゲバラをTシャツでしか知らないあなた! だって。たしかにゲバラは「Tシャツやポスターでは有名だけど、実績や哲学は詳しく知られてない人」業界における最右翼(ゲバラだから最左翼というべきか)だと思う。

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    Doen 2009/01/08
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    ここ最近の海外ニュースでもっとも話題になったブッシュ・シューズ。 後日談がバカバカしくておかしい。 http://news.goo.ne.jp/article/jiji/entertainment/jiji-AFP020471.html(「ブッシュ・シューズ」に注文殺到=トルコの製造会社) アメリカでももちろんジョークの種にされまくっていて、「まったく。あの記者の行為は許しがたい!」と切り出しながら「……2度も外すなんて!」というオチがいい。 しかしびっくりさせられるのがアラブ諸国の反応であって、記者への英雄視はわかるとしても、に数億円の懸賞金をかけたり(なんともアラビア的だ)、リビアでは記者に勲章を与えるのだという。「熱くなりすぎ、お前ら」と笑いとばしたくもなるが、熱くならざるを得ないのが中東の現代事情なのだろう。そりゃそうだ。 に数億円の懸賞金がかけられたりデモが起きたりと、かりに

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    サムライ映画の虜になってしまった映画評論家が放つ「根的に間違っているけど問答無用でおもしろい」大傑作! 「映画秘宝 9月号」柳下毅一郎の新刊レビュー ちくしょー、柳下さんに先を越された! 今月の映画秘宝の書評欄で、スティーヴン・ハンターの傑作「四十七人目の男」を取り上げてらっしゃった。今、(一部の)ミステリファンの話題をかっさらっている作品なのだ。 「キル・ビル」や「リトルトーキョー殺人課」をも超えるあやしげなニッポンが炸裂するというそういう作品であります。しかしなんだってハンターが……。 S・ハンターは高級紙ワシントン・ポストで映画評を担当。ピュリッツァー賞を受賞する映画評論家であり、「このミス」海外版では「極大射程」で1位をゲットする常連ランカー。その「極大射程」もマーク・ウォルバーグ主演「ザ・シューター」として映画化されるなど高名な冒険小説家だ。 しかし最近の工業製品化したハリウッ

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    Doen 2008/07/30
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    さて尊敬する速水さんの二冊目単著「自分探しが止まらない」がいよいよ発売となる。 それに合わせて私の自己啓発論というのを一つ語ってみたい。 まあ私はずーっと自己啓発的なものをぼろくそに言ってきた。みつを的メッセージやホワイトバンド、ライフハック、宗教。たぶんこれからもぼろくそに叩くと思うけれど、今日はまあ一時停戦。現代の自己啓発とはなんだろうという雑感である。 正直なところPHPとか大量に出回っている自己啓発とか、みつを的な路上詩人のメッセージとか、それらはみんな自己啓発とは違うものだと思っていた。そもそも自己啓発というのはめちゃくちゃハードなものだからだ。 来、自己啓発というのはこんなもんだと思った。どこかの施設に軟禁し、事を抜き、睡眠不足に追いやって、そこで徹底的にその存在を否定してやり、人格を一旦リセット。そんで再構築するという……まあ洗脳である。シベリア抑留兵や中国で捕虜になっ