菅首相は19日、サッカー女子ワールドカップ(W杯)ドイツ大会で優勝した日本代表(なでしこジャパン)を首相官邸に招き、世界の頂点を極めたことを祝福した。 ただ、国際的に活躍したスポーツ選手を帰国早々に首相官邸に招くのは異例で、与野党から「首相の政治利用だ」との強い批判が出ている。 首相は選手たちに「日本中に勇気を与えてくれた」と述べて一人一人と握手。同日の衆院予算委員会では「『なでしこジャパン』の行動に、私もやるべきことがある限りはあきらめないで頑張らなければならないと感じた」と述べ、政権運営への意欲までアピールした。 政府は通常、数日おいて首相官邸に招いている。2000年のシドニー五輪で金メダルを獲得した高橋尚子選手の官邸訪問は、帰国翌日だった。 帰国当日に招待した首相の行動には民主党内でさえ、「“なでしこ人気”の政治利用」(幹部)と苦々しく見る向きがある。自民党の小坂憲次参院幹事長は記者