今では日本人の成人の過半数はお酒を飲まない お酒が健康によいか悪いかにかかわりなく、体質的にアルコールを受け付けない「飲めない人」や、体質的には飲酒可能でも「飲まない人」もいる。 そもそも、「飲めない人」や「飲まない人」はどれくらいいるのだろうか。図表1は、2019年現在の調査で、お酒を飲まない人の割合を示す。男性で38.1パーセント、女性で70.3パーセントである。男女計の加重平均値は55.1パーセントである。 この数字は、現在と同じ調査方式(医師の問診ではなく自己記入のアンケート方式)がはじまった、2003年の49.4パーセントと比べると増加している。つまり、日本人の成人の過半数はお酒を飲まない。この図表を詳しく眺めると、いくつか興味深い事実が浮かび上がってくる。 第1に、お酒を飲まない人の割合には、明確なジェンダーギャップがある。主に女性が飲まないから平均値が5割超えになっている。